皆様ご機嫌いかがですか?

今年もまた初夏の英国を旅して参りました。
帰国して早くも1ケ月が過ぎてしまいました。
今日からまた少しずつ旅の様子を皆様へレポートいたします。

写真を見るたびに楽しくおかしかった事柄がよみがえります。
どうぞ皆様もご一緒に旅の思い出をお楽しみくださいませ。

2014年7月13日 荻野洋子


       
 12時間の空の旅も終わりヒースロー空港の
上空に到着しました。
私たちが到着する2〜3日前までイギリスの
お天気はほぼ毎日雨。
5月は2日しか太陽を見ることが
できなかったそうです。
 今回のロンドンの滞在地は北西部の
Hampstead(ハムステッド)。
いつもこちらの街で定宿にしている
AnnemarieとJimのゲストハウスへ参りました。
 ハムステッドはロンドンで
一番古い高級住宅地です。
周辺の家も古く美しい邸宅ばかり。
どこを撮っても絵になりますね。
 建物をより美しく見せているのは
窓の形と取り付け方でしょうか。
北に住む人々の知恵が縦長窓に象徴されています。
機能とデザインが一体となり
より素敵に見えます。
       
 Hampsteadの街にはヒースと呼ばれる
広大な緑地帯が控えています。
町全体が小高い丘に位置しているので
ヒースからロンドンが一望できます。
 長く暗い冬の後に訪れる夏の美しさを
ヒースでめいいっぱい楽しみます。
ハイシーズンは11時頃まで明るいので
仕事帰りの人々がくつろぐ姿を見かけます。
ブリジットジョーンズダイアリーという
ロンドンの働く女性が主人公の小説でも
ハムステッドヒースは彼女たちの
憩いの場として登場しておりました。
 この街には著名人も数多く住んでいます。
ゲストハウスの近くには
キーツハウスと呼ばれる博物館があります。
早世した天才詩人キーツも
晩年にこの地で暮らしました。
 キーツハウスは彼が滞在していたときのまま
保存されています。
隣接の建物は現在図書館として
開放されています。
       
 今回の旅をごいっしょする渡邊さんご夫妻。
ご主人の渡邊氏は私の高校の大先輩です。
 杉山笑美子さんと八木芙美子さんは
高校の同級生同士です。
おふたりとも英会話を
熱心に学ばれております。
今回の旅では会話力を試すことも
目的のひとつです。
 八木さんのお嬢さんはロンドン在住です。
早速お母様に会いにきてくださいました。
今日は1日ご家族でロンドン
観光をすることになりました。
 イギリスの朝食といえば
卵にベーコン&ソーセージのヘビーな
印象ですが最近はバリエーションに
飛んでいます。
ヨーグルトや野菜サラダ付きの
ヘルシー志向のものもメニューに登場してます。
       
 八木さんと杉山さんと別れ渡邊さんご夫妻と
ビートルズ縁のアビーロードへ
行ってみました。
空港からハムステッドまで
車で向かうときいつも前を通っていたのですが
ちゃんと訪ねるのは初めてでした。
地下鉄とバスを乗り継いで
アビーロードスタジオへ。
私たち同様にビートルズファンが
たくさん来ておりました。
ビートルズファンは不滅ですね。
 アビーロードスタジオの前で記念撮影。  有名な横断歩道もちゃんと渡りました。  ハムステッドへの帰路はLittle Venice(リトルベニス)から
船で帰ることにしました。
運河の中をナロウボートでのんびり景色を見ながら
Camden(カムデン)まで30分ほどの旅です。


       
 Little Venice(リトルベニス)の船着場。
観光客が乗船を待っていました。
カムデンロックまで片道8.9ポンド(¥1700位)。
少し高いですが
旅の思い出にぜひお試しください。
この運河は産業革命のころ物資の
輸送路として大活躍しました。
その後鉄道の敷設が進みいつしか忘れ去れたそうです。 
船はウエストエンドの高級住宅街を横目に見ながら
途中ロンドン動物園で停車し
カムデンまでゆるゆる進みます。
 カムデンロックに到着。
復路のお客を乗せてまたリトルベニスへ戻ります。
 毎週日曜日に大きな市が立ちますが
平日でも露店が並びにぎわっています。
お土産に地元のアーティストが作ったお茶帽子
やラベンダーサシェを購入しました。


Camden(カムデン)からHampstead(ハムステッド)まで地下鉄で戻ってきました。
今回私が滞在したお部屋がユニークだったので皆様へご紹介しますね。

       
 Hampstead Guest House
(http://www.hampsteadguesthouse.com/rates.htm)
を経営するAnnemarie&Jim夫妻とは20年来のお付き合いです。
初めて訪ねたときインテリアのユニークさに感心しました。
各部屋ごとに色のテーマが決まっており
テーマカラーで部屋が整えられていました。
 私がとまった部屋は
半地下部分の小さな部屋でした。
母屋の玄関と異なるジャンクな雰囲気の
専用エントランスから入ります。
 ホールから続くドアを開けると
この部屋が赤の部屋であることに気づきます。
 地下のベッドルームなので高い位置に窓があります。
シェードはもちろん赤です。
上階より部屋の温度が低いので
暖色が選ばれたのだと思います。
       
 小さなテーブルと椅子がアットホームな雰囲気。
いつものことですがここでは
我が家のようにくつろげます。
全館WIFIがつながるので毎晩帰宅後は
このテーブルで仕事をしました。
 コーナーにしつらえられた手洗いシンク。
赤いバスケットの上に赤いゴムの
湯たんぽがおかれていました。
半地下なので夜は冷え込みます。
毎晩使わせてもらいました。
 イギリスではどんなところへ泊まっても
必ずお茶やビスケットが備えられています。
 Annemarieの家には楽しい生活道具が
そこここに見られます。
これはいつか真似しようと思っている
ごみバケツでつくられたストーブです。


翌日は土曜日。朝のポートベローマーケットへ出かけました。

       
 地下鉄Nottinghill Gate(ノッティングヒル)駅に到着。
もうすでにたくさんの人たちが
マーケットの方向へ向かっています。
 東京の渋谷や新宿のような人ごみでした。
よく耳をすますと多国籍な言語が
とびかっていることに気づきます。
一緒に行動するとはぐれてしまいそうなので
待ち合わせ場所を決めて自由行動にしました。
 ロンドンは公共の乗り物が充実しています。
一日券を購入し地下鉄とバスを使うことをお勧めします。
また近年レンタルバイクもよく見かけます。
       
 蚤の市ではアンティークのみならず
野菜や果物も安く販売されています。
珍しい野菜に釘付けでした。
 お花も種類が多く安価。  この美しいデザート用のナイフとスプーンのセットは
1920年のものだそうです。
もち手がベークライトでできていました。
旅の思い出に購入しました。
 可愛い雑貨やさんや洋服やさん
も軒を並べています。
今年の流行のドレスの形は襟ぐりの詰まったシンプルな
スタイルです。

       
 ロンドンではあちこちの街角で
ストリートミュージシャンを見かけます。
彼はポートベローロードの中心部でサックスを演奏していました。
ジョニーディップに似たハンサムな青年のせいか
周りを若い女の子たちが取り巻いていました。
 この街には専門書のみを扱う本屋さんがあります。
こちらはCOOK BOOK SHOP、
お料理の本のみを取り揃えています。
 店内には小さなカフェコーナーが設置されており
お買い物に疲れたお客様たちを癒してくれます。
 大きなチョコバナナケーキで癒されました!
       
 午後遅くハムステッドへ戻りこれから荷物を持って
車で南のRYE(ライ)へ向かいます。
3日間お世話になったお礼と言って
杉山さんと八木さんがゲストハウスの人たちのために
歌を歌ってくれることになりました。
 ゲストハウスのフロントガーデンが
急遽ステージと観客席になりました。
 杉山さんはいつもバックの中に
ハーモニカを入れています。
地元のコーラス部に所属している八木さんは
美声を聞かせてくれました!
 ブルガリアから仕事で来ているIVOたちも大喜びでした。
スマホで動画を撮って皆に見せてくれました。
明るい旅のお仲間たち。
本当に私も感動しました。


Londonから高速道路M25を通って南のRyeへ向かいました。
夕刻Ryeへ到着。陽が高いので車窓からの景色も十分楽しめました。

       
 今回のRyeの宿泊地は
タウンセンター内の古いコテージ。
 Wellington(ウェリントン)cottageは
築300年の古い家です。
手描きのネームプレートがつけられているのは
陶器の町、Ryeならではです。
 内部は狭いけれど居心地よく整っております。
ホテルとまた異なり家に帰ってきたような
気分になりますね。
 キッチンは小さいけれどオーブンも
ディッシュウォッシャーも完備しており
地元の食材でお料理もできます。
長期滞在をするのならコテージを
借りることをお勧めします。
       
 翌朝は快晴でした。
Rye StationからLondonまで
途中乗り換えもありますが2時間ほどです。
 アウトドア派の渡邊さんご夫妻は
電車にのってEastbourne(イーストボーン)へ。
白い断崖絶壁で有名な
セブンシスターズのハイキングに出かけました。
 私たちは残ってライ散策をします。
丸い砂利を敷き詰めた路はライが
港町としてにぎわっていた中世の頃
荷車が坂を滑らないように作られました。
その上を歩くと足の裏のマッサージになります。
 マーメイドインは中世時代はお酒の密輸人たちの
たまり場でした。
海から運河を通りこの建物の地下まで
船で通っていました。
またこちらはゴーストが現れることでも有名。
私も泊まったことがありますが
残念ながらゴーストには会えませんでした。
       
 マーメイドストリートを上りきると
教会にたどり着きます。
 ライの街は街ごと文化遺産として保護されています。
建物の外観を変えることはできませんが
ドアは付け替え自由。
素敵なドアにたくさん出会いました。
 小さな玄関庇にはバラがもりもりに茂り
エントランスの雰囲気を引き上げています。
赤いドアの色に感心しました。
イギリス人は赤の使い方が上手ですね。
 ライはアンティークの街です。
早速アンティークショップへ出かけました。
       
 夕方4時に全員集合。
ライでいつもお世話になるMrs. Ann Lingardの
お庭でお茶会です。
 Annが皆のためにお茶の支度をしてくれました。  典型的家庭のアフタヌーンティ。
スコーンの他にビクトリアスポンジと
ティーケーキを出してくださいました。
 明るくて誰とでもお話ができる杉山さん。
Annともすぐに仲良しになりました。


翌日の朝、渡邊夫妻は電車でロンドンへ戻り、杉山さんと八木さんは私といっしょにCotswolds(コッツウォルズ)へ。
行きがけにちょっと寄り道をしてDerek Jarman(デレクジャーマン)の庭を見に行きました。

       
 小石の浜に作られたお庭には夏の花がいっぱいでした。
何度訪れてもこの庭のユニークさに感心します。
よく作ったなーと思います。
 原種のポピーやジギタリスが元気よく
伸びている姿を見て
植物の順応性にあらためて感心。
 小山になっているのはサントリーナとハマナスです。
お水がほとんどないでしょうにすごい生命力ですね。 
デレクジャーマンの庭は近年多くのガーデナーたちに
注目をされています。
この近隣で小石の浜に似たような
庭造りを始めている人々に出会いました。
 ここでもまたひとり知人が増えました。
       
 夕刻までにコッツウォルズ近くの街に到着。
若いご夫婦の経営するゲストハウスに宿泊しました。
この写真はゲストハウスの前の家です。
ドアの並び方が素敵でしたので
思わず写真を撮りました。
 今日のお夕飯はスーパーの中にある
デリコーナーで求めました。
どれもすごく美味しそうなので迷います。
 イギリスを旅しているとよくこういう
サインを見かけます。
これはPublic Footpath(みんなの小路)。
田舎だけでなくロンドンでもよく見つけます。
 どこまで続くのでしょう?


今日はガーデンツアーの日です。早速朝一番にご近所のKenilworth(ケニルワース)城を訪ねました。

       
 Kenilworth Castleは何年も廃墟のまま保存されています。
内部は広く中世の頃のお城の形を垣間見れます。
現在は広大な敷地の中にレストランや
おみやげ物やさんが設置されガーデンウェディングなど
にも利用されています。
 この城はエリザベス一世の愛人だった
ロバートダドリー卿の城でした。
女王のために優雅な城をつくり彼女を迎えたと言います。
敷地の中には
Elithabathan Garden(エリザベスの庭)がありました。
 エリザベスの庭は最近になって改修されたのでしょう。
まだ植物たちは十分育っていませんでしたが
これからハーブの
ノットガーデンになることが分かります。
 これからChipping Camden(チッピングカムデン)近くの
有名な二つのお庭を訪ねます。
       
 Kiftsgate Court Garden
(キフツゲートコートガーデン)は親子3世代に
わたる女性たちが作った庭で有名です。
彼女たちは傾斜地を利用し遊び心と
アートいっぱいのお庭を作りました。
 お庭散策の前に併設のティールームで
お昼ご飯にします。
ケーキやサンドイッチなど簡単なものが
お茶といっしょに出されます。
 この日のランチ。
チキンレバーパテのプレートに生野菜とピクルスの
盛り合わせでした。
お茶は濃いめのイングリッシュティー。
 Kiftsgate Court Gardenのマナーハウスには
現在オーナーのAnne Chambers(アンチャンバース)さんが
ご一家でお住まいです。
彼女は庭造り3代目当主です。


       
 Kiftsgate Gardenの中で一番新しく作られた
Water Garde(ウォーターガーデン)です。
ここにはもとテニスコートがありました。
3代目のAnne Chambersが水の庭に変身させました。
白、黒、グリーンの3色のみを使った
モダンなデザイン。
正面に小さく見えるのはブロンズの葉です。
風で葉がゆれるたびに葉陰が水面に写ります。
 Lower Gardenへ続くステップの間にも
ボーダーになる夏の花が見られます。
女性ガーデナーのデザインなので
ディテールが細やかです。
 Lower Gardenには2代目のDiany Binnyが作った
半月形のプールがあります。
プールの前に立つとコッツウォルズの丘陵が見渡せます。
 Kiftsgate Court Gardenでは3代にわたる
家族のライフスタイルとセンスが垣間見えます。
豊かな暮らしが何かを感じる庭です。
       
 こちらはお隣の庭、Hidcote Manor Garden。
現在はナショナルトラストが管理しています。
 蜂蜜色のライムストーンの建物が迎えてくれます。  Kiftsgate Gardenとまた異なる庭です。
こちらは20世紀初頭にアメリカ人ガーデナー
Lawrence Johnston
によって作られました。
 お庭は25の異なるスタイルとキャラクターを持ち
ひとつずつ生垣で区切られています。
イギリスのコテージガーデンの集大成ですね。
       
 広大な敷地をすべて歩いてみようとすると
1日はたっぷりかかります。あちこちに休憩場所も設置。
 ヒドコートマナーの鳥
。イチイの木で作られたトピアリーです。
装飾庭園の典型として
当時盛んに作られました。
 ガーデントリップの楽しみの一つは
庭内のカフェでのお茶です。
早速クリームティーを頂きました。
 今日も1日よく歩きましたねー。


Londonへの帰路でウィリアムモリスの館、Kelmscott Manorへ立ち寄りました。

       
 ここはOxford近郊へ来ると必ず
立ち寄る家になりました。
季節によって全く異なる
表情を見せてくれます。
 昨年の秋に真っ赤だった
ヴァージニアクリーパーもこの通り。
 イギリスの原種の草花を大切にした
モリスらしいシンプルな庭です。
 この庭園がコテージガーデンの基本となり
後に続くガーデナーたちのバイブルになりました。


翌朝、朝食の後でヒースロー空港まで杉山さんと八木さんを送ります。お二人は1週間の旅を終えて先に帰国の途に着きます。
私は渡邊夫妻と共にもうしばらく旅を続けます。

       
ヒースローは世界一発着便が多い空港です。
多国籍な人々による様々な言語が聞こえます。
近年は日本の観光客が少なくなり
中国の人々が目立つようになりました。
渡邊夫妻とともにPaddington(パディントン)
から夜行寝台列車に乗って
イギリス最南西部のコーンウォールに
向かいます。
Night Sleeper(夜行寝台車)の予約をすると
ファーストクラスラウンジが使用できます。
FREE WIFIも設置してあるので仕事はもちろん
真夜中の出発までの間ここでのんびりくつろげます。
ラウンジではフルーツやスィーツをはじめ
各ドリンクのフリーサービスを受けられます。
       
 真夜中の11時50分出発の寝台列車の中は
狭いけれど快適な個室でした。
お掃除が行き届きぱりっと糊のきいた
リネンのかかったベッドも寝心地満点でした。
 窓際の机の天板を持ち上げると
下はシンクになっております。
お水はもちろんお湯も
ふんだんに出るので
シャワーがなくても快適です。
 出発時にオーダーしておいた朝食は
到着1時間前に届けられます。
私は軽めのコーンフレークをお願いしました。
熱いミルクティーが目を覚ましてくれました。
車窓からコーンウォールの景色が見えます。
もうすぐ海岸線を走ります。
 朝8時にPenzance到着。
駅からSt. Michael's Mountが見えます。

Penzance駅で車をピックアップし早速Open Air Theatreを訪ねました。

       
 今から80年ほど前にイギリス人女性、
ロウィーナケイドの発案で作られた野外劇場、
Minack Theatreはコーンウォールに来ると
必ず訪ねる場所になりました。
 初めて訪れたときこの場所の景色と
劇場のユニークさに圧倒されました。
 ここは第一次世界大戦後にロウィーナが
母親といっしょに住んでいた場所でした。
シェークスピア好きだった彼女は
シェークスピアシアターとしての劇場を
作ることを決心しコーンウォールの花崗岩の
傾斜地を手作業で掘削しながら
ステージと客席を作りました。
 1932年の初演はシェークスピアの
テンペストでした。
座席の背もたれに演目と年代が刻まれており
何年に何が公演されたかが分かります。
       
 朝早く訪問したので私たち以外にお客様は降りません。
観客席のみならずステージも見学させてもらいました。
 シアターの入り口の見晴らしのよいカフェで休憩。
イギリスのケーキは大きいですね。
お茶もポットでたっぷりです。
 コーンウォールの気候に合う植物で作られた庭園。
以前訪れたときより広くなっていました。
少しずつ進化しているのですね。
 ミナックシアターから西の海岸線を歩いて
最南西端のLand's End(ランズエンド)まで
ハイキングをしました。
       
 シアターからランズエンドまでは距離としては
6〜7キロくらいですが海岸線のコースを登ったり
下ったりしながら歩くと
2時間半から3時間くらいかかります。
景色も美しくものすごく気持ちよい
のでお勧めです。
 地元の人々が犬のお散歩をしていました。
こんなところを歩けるわんこたちは幸せですね。
 ようやくたどり着きました。
Land's End(地の終わり)という名前ほど
ロマンチックな場所ではなくて
ちょっとがっかりしましたが、
ここでもカフェに入ってティータイムを楽しみました。
 海に囲まれたコーンウォールはその地形の
ユニークさと
美しさでイギリス人たちの憧れの地です。
近年はロンドンから永住を決めた
アーティストたちが続々移住してきてます。


St. Ives(セントアイブス)は昔は猟師たちの町でした。
現在ではBernard Leach(バーナードリーチ)を始め著名なアーティストたちがここに居を構え活動をしたことで有名な街となりました。

       
 ペンザンスから車で15分ほどで到着。
海辺の町らしく明るく風通しのよい
のびやかな所です。
 LondonのTate(テートギャラリー)もこちらに
美術館を作りました。
ロンドンのみならず地元のアーティストたちの
作品も多く見られます。
建物の前に海が広がっております。
最上階のカフェは見晴らしよくお勧めです。
 セントアイブスで仕事をしたアーティストのひとり。
Barbara Hepworth(バーバラヘップワース)は
ヘンリームーアとともにイギリスを代表する彫刻家です。
彼女の自宅は現在美術館になっており
作品を多数見ることができます。
なかでも庭園内に作られたギャラリーでは大きな作品を
見学できます。
こちらもお勧めです。
 日本人にとって馴染みぶかい陶芸家、
バーナードリーチ。
彼が日本人陶芸家の濱田庄司とともに
仕事をした家です。
       
 彼らがセントアイブスに移ってきたのは1920年でした。  1922年からLeach Pottery(リーチポタリー)を開設。
日本式の登り窯をつくりせっせと製作活動をしました。
 Leach Potteryは今でも作陶しています。
昔と変わらず手作業で作り続けています。
 家の周りに何気なく置かれていた壷も素敵でした。
アートは存在するだけで周りの
景色を引き上げますね。
       
 ギャラリーのなかで見つけた面白いお人形。
リーチのお弟子さんが作ったそうです。
こちらの裸の大将のような人は濱田庄司氏とのこと。
お顔がそっくりで笑ってしまいました。
 こちらはバーナードリーチです。
ギャラリーでは彼の仕事をしている様子が
ビデオで上映されていたので
彼のお顔を拝見しました。
丹精な顔立ちの紳士でした。
 こちらはリーチの妻のジャネットです。
アメリカ人女性だった彼女はリーチポタリーの経営に
手腕を振るったそうです。
アメリカ人らしく師弟の上下関係を廃し
若いアーティストたちの才能も
積極的に受け入れたそうです。
 コーンウォールにきたら必ず食べたい
コーニッシュパースティ。
パイの生地の中にジャガイモベースのフィリングが入っています。
以前はひとつ200円くらいでしたが
今は600円近くになっていました。
インフレなのですね。


コーンウォールの旅からLondonへ戻り今回のツアーも終わりが近づきました。

       
 コーンウォールで滞在した小さな村のホテルです。
村のパブもかねています。
昨夜は夜遅くまでにぎやかでしたので
朝8時でも誰も起きてきません。
今日は午前中の電車でロンドンへ戻ります。
 村の周りには夏の花々が咲いています。
この時期のイギリスはどこへいっても
お花でいっぱいですね。
 車中で出会ったスタッフォードテリア。
ご主人様の足元にお行儀よく座っていました。
この国ではレストランや電車でよく
犬連れの人々を見かけます。
きちんと躾され優雅に主人を待っている姿
には脱帽です。
 パディントン駅へ戻ってきました。
行きは寝台特急で快適でしたが帰りは途中で工事のため
迂回路を通り大幅に遅れました。。。
週末は工事が集中するので
電車はよく遅れるそうです。


旅の終わりに印象深かったお庭を紹介いたします。

       
 Rye Harbor(ライハーバー)は自然保護区として
野生の鳥たちが多数生息しています。
海辺の浜に建つフィッシャーマンズコテージは
今では都会の人々の別荘やまたは
引退した人々の終の住処になっています。
 今日は友人からオープンガーデンに誘われ
ライハーバーを訪ねます。
小石の海岸沿いの道を歩いていると
こんな景色にも出会いました。
ケントやサセックスはサラブレッドの産地。
美しい馬をよく見かけます。
 小石の浜に続くお庭には土の面影はなく
歩いていると足がざくざく小石の中に
入ってしまうような地盤でした。
私達が着いたときにはもうたくさんの
ゲストがお庭散策をしていました。
 小石のお庭は以前紹介したDerek Jarmanの庭
を彷彿とさせます。
海のオブジェの使い方もうまいですね。
       
 お庭の中央にフォーカルポイントがありました。
1メートルほど掘り下げ
サンクンガーデンができていました。
 サンクンガーデンの真ん中に小さな噴水が見えます。
ぐるりと座れるベンチの中心に
バーベキューコーナーがあります。
ここなら風の心配なくお食事が楽しめそうですね。
 乾いたお庭にふさわしい乾いた植物たちが
もりもりに植えられています。
 お庭と隣地のボーダーにはサントりーナが
よい香りを届けています。
外は一面の小石の浜です。


イギリスを訪ねるたびに感心することのひとつにお年寄りが元気だということです。
歳だから。。という言葉を聞いたことがあったかしらと思います。
このお庭を作っているカップルも二人合わせた年齢は150歳を超えます。
もちろん体の動きは若い人々にかなわないけれど人生へのパッションを持つ気持ちは同じとのこと。
人は皆歳をとるけれど心はいつまでも若々しくありたいものですね。

さて、今回の旅のお話も今日で終わりです。
長い間お付き合いいただきありがとうございました!

2014年8月17日
荻野洋子















皆さまご機嫌いかがですか?
5月に引き続き今年は10月にもポタリーツアーを開催いたしました。
初夏の美しさとまた一味違う秋のイギリスを皆様へご紹介いたします。
今日から少しずつ書き始めます。どうぞお楽しみに。

2013年11月17日 荻野洋子


       
 英国への往路は12時間かかります。ほぼ半日を空の上で過ごします。日本を発つ日は台風の接近が予報され雨模様でしたが雲の上はまぶしいほどのお天気でした。この写真はツアーでご一緒した池田さんが撮ってくださったものです。写真が上手なので今回のレポートでも彼女の写真を沢山使わせていただきます。
 12時間の旅の最後にロンドン上空の景色が
見えると何度訪れても感動します。
可愛い建物がミニチュアの家のように見えます。
 今回もロンドンでの拠点はテムズ川南の
Wimbledon Village(ウィンブルドンヴィレッジ)です。
ヴィクトリア時代の赤レンガの建物が並ぶ閑静で
緑豊なな住宅街ですが地下鉄で15分程で
ロンドンの中心部まで出られる便利な立地です。
 ウィンブルドンでお世話になる
Eteruka(エテルカ)さんの家。
築180年の建物は居心地よく改修され
丁寧な暮らしを物語っていました。
       
旅の始まりの朝。時差ボケで早く目が覚めてしまい
ベッドルームの窓からきれいな朝焼けが見えました。
視界を遮る高い建物がなく屋根の高さが
そろっているので遠くまで見渡せますね。
 イギリスの家の素敵なところは
玄関ホールの広さにあります。
縦割り住宅のマンションではたいていどこの家でも
ホールを入るとすぐにラウンジとリビングのドアが見えます。
リビングとダイニングが必ず別になっているのは
イギリス人がにおいに敏感からかもしれません。
お食事のにおいが食堂以外へ出ないように気を遣います。
 朝食のテーブルにはジャムやはちみつなど
トーストのお供が並んでいます。
写真では見えにくいけれどEterukaさんが
お母様から譲り受けたシルバーのマーマレードポットに
たっぷりマーマレードが入っていました。
朝のテーブルから素敵な演出です。
 イギリスの朝食で嬉しいことは
フルーツサラダが出されることです。
昔はあまり見なかったけれど近年野菜や果物を
たくさん頂く傾向になってきました。
ジャガイモが主食のお国柄の上、甘いものの食べ過ぎで
肥満の人々が多いからですね。
       
 初日はブルーバッジガイドの木島さんに
ツアーガイドをお願いしていました。
英国滞在が数十年になるベテランガイドであり
かつウィリアムモリスに造詣の深い彼女が
モリスの世界へ案内してくださいました。
 今回のツアーのテーマのひとつだったWilliam Morris (ウィリアムモリス)が暮らしていたケルムズコットマナーへ。私は3回目の訪問でしたが毎回違う発見があります。  マナーハウス内は写真撮影禁止のため
ご紹介できませんが内部のインテリアも調度品も
当時のままの姿で保存されています。
 10月半ばを過ぎすっかり秋が深まっていました。
5月に来たときは緑一色だったヴァージニアクリーパーも
緑―黄色―赤の3色が混じり
建物をすっかり覆ってしまいました。
       
 この小さな建物はモリス専用のトイレだったそうです。
当時は家の中にトイレはなく屋外に作られていました。
冬場はとても寒かったため夜間は緊急用に
ベッドの下にpotty(ポッティー)と呼ばれる
おまるを忍ばせていました。。
 旅の間はほとんどお天気に恵まれたのにこの時だけ
雨ふりでした〜。
でもどんなお天気でも美しさに変わりはございません。
 雨が上がり近くへお昼をいただきに行きました。
ショップの外のお庭は花がもりもりに咲いていました。
秋の花だけでこんなに華やかなガーデンを
作るのは見事ですね。
 ケルムズコットの帰りにちょこっとだけ
Oxford(オクスフォード)へ寄り道しました。
オクスフォードは大学の街であると同時に
街を取り巻く周囲にはロールスロイス等の
英国を代表するメーカーが工場を持つ
工業地帯が控えています。



       
 Oxfordの街中の移動はもっぱら自転車がメインです。  古い建物の前にずらりと並んだ自転車は
学生たちの愛車です。
ずっと以前にケンブリッジに滞在していたとき
第一日目の仕事は自転車を購入することでした。
懐かしい光景に思わず写真を撮ってしまいました。
 木島さんのガイドでオックスフォードの
ハイライトの場所を案内してもらいました。
限られた時間内にたくさんの説明を
受けられて大満足でした。
 道路の真ん中に出現した十字架は
中世時代に英国国教会に異を唱えた聖人たちが
火あぶりになった場所だそうです。
この上を自転車や自動車が走り抜けていました。時代は変化しましたね。
       
 こちらはイギリス人たちが大好きな刑事番組、
INSPECTOR MORSE<モース刑事)に何度も登場した
RANDOLPH HOTEL。
メインストリートに面した五つ星ホテルです。
ヴィクトリアンゴシック建築のホテルには
1864年の創業以来多数の著名人が滞在しました。
 オックスフォード大学の中でも最も古い大学のひとつに
案内していただきました。
ここでも外に自転車が停められていますね。
 このカレッジは内部のツアーが可能です。
中に入っただけでなんだか頭が良くなる気分がしますね。
 カレッジの正門を入ると必ず中庭があります。
       
 建物にはヴァージニアクリーパーが
秋の色に変化していました。
 Bodleian Library(ボドリアンライブラリー)は誰でも
自由に中を見ることができます。
早速中に入ってみました。
建築物としても一見の価値があります。
こんなに美しい図書館を訪れたのは初めてです。
図書館の所蔵するものは大英博物館に
次ぐ規模と言われています。
 現在一部が改装中。
完成したころまた訪れてみたいです。


       
 Oxfordからの帰り道にMarlowへ立ち寄りました。
ここにはかねてより英文学者の
出口保夫先生がお薦めくださった
Compleat Anglerというホテルがあります。
ここで出口先生ご推薦の
アフタヌーンをいただくことにしました。
 川沿いに建てられたホテルのお庭では
陽の高い夏の夜はお茶やお食事が楽しめます。
私達が訪れた10月半ばとなると
夕暮れは寒くなるので外は閑散としてました。
 ホテルのBarでドリンクだけいただくこともできます。
ふらりと訪れて雰囲気だけを味わうのも楽しいですね。
 出口先生お薦めのアフタヌーンティーは
コンサーバトリィで頂くことでした。
残念ながら当日はコンサーバトリィは満席のため
私達は奥のダイニングへ通されました。
       
 イギリスでアフタヌーンティーを注文すると
いつも量の多さに驚きます。
お茶の種類も多く何度でもお変わりができます。
サンドイッチは定番のキュウリの他に
サーモンと卵もつけられていました。
トレイのお皿が空になるとどんどん運んできてくれるので
ついつい食べすぎます。
昔は焼き菓子はもっと素朴でしたが最近は
種類も豊富でエレガントになりました。
 MarlowはLondonから近い場所なのに
訪れたことがありませんでした。
出口先生のおかげでまた思い出が増えました。
 1日ツアーガイドをしてくださった木島さんは
話題が豊富でお話が尽きません。
長く英国へお住まいなのでイギリスで流行っている
ドラマの話で盛り上がりました。
ちなみに今年も大人気だった
ドラマはDownton Abbey(ダウントンアビィ)だったそうです。
日本では未公開の部分の話をつい聞いてしまいました。
 当日一日私達をあちこちに連れて行ってくれた
ドライバーのGraham(グレアム)さん。
遅くまでずっと付き合ってくださりありがとうございました!



       
 Oxfordを訪ねた翌日はWimbledonから地下鉄で15分の
outh Kensington(サウスケンジントン)へ。
ここには大映博物館と並び
有名なV&A(ヴィクトリア&アルバート美術館)
があります。
こちらにモリスのオリジナル作品を観に参りました。
 ルネッサンス様式の建物は何度訪れても感動する美しさです
もっと感動するのはイギリスはもちろん世界中から集まった
現代及び古代美術品や工芸品たち、総勢400万点を
無料で閲覧できることです。
大英帝国の懐の大きさをしみじみ感じます。
 William Morris(モリス)のコーナーでは彼の
テキスタイルのみならず家具も展示されています。
 写真の家具はモリスと妻ジェーンの婚礼のために作られました。
物語が手描きで描かれています。
花嫁さんの顔はもちろんジェーンにそっくりです。
       
 モリスの作品の中でも素晴らしいのは手描きのタイル。
細かい描写まで丁寧に描かれています。
こちらも物語になっています。
 彼は日本の美術品からも多大な影響を受けていました。
彼独特の繰り返し模様は日本の家紋をまねられました。
 V&Aへ来たら必ずこちらでお茶を頂きます。
ウィリアムモリスティールーム。
モリスのデザインのタイルや壁紙で統一されています。
お茶やランチを運ぶトレイもモリス柄でした。
 カフェテリアは明るく品数も豊富に出されています。
こんなところでもイギリスのお食事が
ずいぶん進化したなーと感じます。


       
 V&Aを訪ねた後久しぶりに
イーストエンド方面へ行ってみました。
以前はイーストエンドは下町っぽく
治安が悪いところもたくさんありましたが
近年の開発によりずっとお洒落になりました。
写真はロンドンエッグ。
古いリージェンシーの建物が並ぶ
ウエストエンドと
また趣が異なりますね。
地下鉄リバプールストリート界隈は若者が多く訪れるせいか活気があります。カフェや雑貨のお店もたくさんありこのエリアで1日過ごすこともお薦めです。  スピタルフィールドマーケットはジャンクアンティークや
お洋服等雑多な品揃えをしている
下町らしい気取らないマーケットです。
このあたりにはペチコートレーン、コロンビアロードなど
ユニークなマーケットもありますので
曜日をチェックして皆様もぜひいらしてみてください。
堀だしものに会えるかもしれません。
 ちょうど学校のお休み時期に入っていたので
お母さんのお手伝いをしているしっかり者の兄弟でした。
値段の交渉もシビアで
おまけになかなか応じてくれませんでした!
素敵な笑顔をありがとう。


翌日は朝食後にウィンブルドン近郊のKew Gardenへ出かけました。

       
 ウィンブルドン近郊には有名なガーデンが沢山あります。
Kew Garden(キューガーデン)もそのひとつ。
ヴィレッジからバスと電車を乗り継いて
ビクトリアゲートに到着しました。
キューガーデンには他にもエントランスがありますが
ここが一番駅に近いエントランスです。
 ゲートを入るとすぐ園芸ショップがあります。
ショップも田舎の園芸店と違って心なしかお洒落ですね。
 園芸ショップのお隣には
Kew Garden Shopが配置されています。
ここならではのお土産が沢山並んでいました。
お庭を観る前に早速ひとまわりしてしまいました。
 ウィンブルドンでお世話になっている
Etelka(エテルカ)さんはキューガーデンの
ボランティアガイドの資格をお持ちです。
この日は1日私達について庭園の案内をしてくださいました。
Kew Gardenは広いので
ガイドなしだとどこから何を観たらよいか
途方にくれたと思います。
彼女の豊かな知識によりお庭の観かたが変わりました。
       
 庭園内にぽつんと立っている
赤レンガの建物はMarianne North Galleryです。
Londonに到着した日にエテルカさんが
私にマリアンヌのことを話してくれました。
ガーデンツアーの当日早速案内をしてもらいました。
 マリアンヌは19世紀の植物画家です。
旅行家として世界中を巡り行く先々で出会った
珍しい植物の画を描きました。
当時のプラントハンターのひとりでもありました。
 900種以上の植物画コレクションが
ギャラリー中に展示されています。
私もそうでしたが訪れた人たちはそのボリュームと
ユニークさに圧倒されることでしょう。
キューガーデンにいらしたらぜひお訪ねください。
 マリアンヌは1875年から1876年まで1年間日本
に滞在し横浜、京都、神戸などの都市を訪れました。
写真の画は中央に富士山が、周りにぐるっと
藤が描かれています。
のどかな牧歌的な風景です。
明治維新直後の日本を彼女は
どのようにみていたのでしょうか。



       
 キューガーデンのクッションのような芝生の上を歩きながら思い切り森林浴をしました。ロンドンの中にはこのような広大な庭園がいくつもあります。  この木はロンドンの街路樹として活躍しているメープルだとエテルカさんが教えてくれました。  英国庭園では必ず見られるLong Walk(ロングウォーク)という真っ直ぐな道の前にアリスのお茶会のテーブルの演出がされていました。  テーブルの上のポットには様々なハーブが植わっていました。ポットの底に穴が開いていて下まで根が動けるようになっています。歩き疲れた人たちの休憩場所ですね。
       
 オランジェリー(温室)カフェでお昼ご飯にします。
19世紀にプラントハンターたちが外国から
様々な植物を英国へ持ち帰りました。
スペインやイタリア南部から届いたオレンジの木の
ために貴族がこぞってこのような温室を作ったそうです。
寒い北の国の人々にとってオレンジは憧れだったのですね。
 朝ご飯をいつも食べすぎるためお昼は軽めに済ませます。
今日のスープを頼むといつもスライスされたパンと
バターがついてきます。
イギリスのパンは甘すぎず柔らかすぎず
美味しいのでこれだけでも十分なごちそうです。
 キューガーデンのガイドの資格を取る為の試験は
とても厳しいと聞いています。
植物に対する深い造詣と愛情がないと合格しません。
エテルカさんを拝見していると本当にこのお仕事を
楽しまれている様子が伝わります。
 帰りは地下鉄を乗り継いでウィンブルドンへ。
お土産もたくさん買いました。
今夜は十五夜です。
これから家に戻ってから皆でお月見をします。


       
 お月見会はエテルカさんの家で
開催することにしました。
夕ご飯の後で皆で準備を始めました。
 エテルカさんのティーセットのコレクションは
彼女らしい優しい雰囲気です。
 今回の旅の参加者、河野勢子さんは
ティーインストラクターの資格を持っていらっしゃいます。
長崎の自宅のサロンでお茶とケーキのレクチャーをしてます。
今回のお月見会の発案者でもあるので
彼女に色々指導していただきました。
 十五夜を愛でる習慣はイギリスにはありません。
エテルカさんご夫妻とアンとリチャードもお招きし
日本人の風雅な文化をいっしょに楽しんでもらいました。
       
 日本を発つときから持参していた
栗饅頭とお干菓子。
自家製の梅干しまでそろいました。
河野勢子さんが丁寧に優雅に入れて下さって
お客様たちもちょっと緊張気味です。
 前日にピカデリーで購入した極上の中国茶と
長崎名産の栗饅頭で乾杯。
 この4人には本当にお世話になりました。
ありがとうございました。


旅の最後の週末をコッツウォルズで過ごしました。

       
 今回の旅のテーマのひとつはウィリアムモリスを
訪ねることでしたのでモリスが
イギリスで一番美しい村と語っていた
バイブリー村を訪れました。
 コッツウォルズならではのハチミツ色のコテージは
今も大切に保存され住まわれています。
 アーリントンロウ(Arlington Row)はBiburyを訪れた人が皆そぞろ歩き感激する場所です。モリスの時代はきっと誰にも知られることなくひっそりしていたでしょうに今は観光バスで来る観光客でいっぱいです。彼が見たらなんと言ったでしょう。  小さな石の橋を渡るとほぼ村一周してしまいました。
       
 メインストリートに面したコテージの看板にWilliam Morris Tea Roomと書かれていました。
早速こちらでお昼を頂くことにしました。
 室内のカーテンも壁紙もモリスの柄で統一されています。
こちらのカフェはB&Bでもあり宿泊も可能です。
 ショップも清潔であたかな雰囲気。イギリスを旅すると必ず出会う田舎のティールームです。ホームメイドのお菓子やサンドウィッチなどがいただけます。  朝ご飯の食べ過ぎのため皆スープとパンだけにしました。ブルーウィローの食器でだされました。ウィローは使った方が飾っておくより数段素敵に見えますね。
日本に帰ったら家のウィローも普段に使おうと思いました。


       
 週末の2日間を
Warwickshire(ウォーウィック州)のKenilworth(ケニルワース)に
滞在しました。
写真はケニルワース城。
もともとは12世紀に建てられましたが16世紀になって
エリザベス1世のお気に入りの側近、
Robert Dudley (ロバートダドリー)卿が女王のために改修しました。今は廃墟になっていますが内部は
広く庭園とともに一般に公開されています。
 エリザベスの庭という名前の庭園は
当時のとおり復元され訪れた人々を
楽しませてくれます。
庭園の方はあまり有名ではありませんが
優雅な庭は必見の価値ありです。
 私達は朝早く着すぎたため
まだオープンしていませんでした。
 Stradford(ストラッドフォード)に近いので
夏は観光客も多くにぎやかです。
シェークスピアの時代から立っている茅葺屋根の
コテージが特徴です。
コッツウォルズのライムストーンの建物とまた趣が違いますね。
       
 ケニルワース城をあきらめてやってきたのは
近くのアンティークバーンです。
オープン前から外で待っていました。、
 広い農場の跡地でアンティークを
ざくざく売っています。
 ではこれから中へ入ってお買いものをします。  この季節になるとどこの家の庭のリンゴの木も
沢山の実をつけています。
アンティークのカゴに入っていると
それだけで絵になりますね。


アンティークバーンでお買いものをすませ再びコッツウォルズへ。春に訪ねたささきひとみさん宅を訪問しました。
今回はひとみさんとパートナーのマーティン氏にアンティークについてのレクチャーをしていただきました。

       
 築400年の農家のエントランス。昔はここがきっと家族の集まるキッチンだったのでしょう。大きなファイヤープレースが昔の生活のなごりを見せています。  ひとみさんとMartin氏。またお世話になります。  Martin氏がユーモアたっぷりに年代物のティーカップの時代の見分け方を話してくれました。  この手前にある二つのカップは1700年代のものだそうです。
マークがついていないものの年代は形や持ち手の形状で見分けます。
       
 こちらは前の写真のカップよりちょっと若いものだそうです。
持ち手に工夫が施され紳士たちがお茶を飲むときに持ちやすいように改良されました。
 レクチャーはアンティークだけにとどまらずイギリスのフードについても話してくださいました。演出の仕方がかわいくオシャレで感激です。りんごの季節にイギリスのスーパーで売られているごく一般的なりんごたち。味くらべをしてみました。  Cox(コックス)は日本の紅玉に一番似た味。酸味が強く美味しいアップルパイになります。
果汁100%のジュースも銘柄ごとに売られています。
 日本の一般的スーパーではあまり
お目にかからないイングリッシュチェダー。
癖がなくしっかりした味と質感のチェダーが私は大好きです。
ここではチェダーアラカルトを出してくださいました。
ブルーベリーやラズベリー入りの甘いものから
ガーリックやジンジャー入りの
オカズ系のものまで多様です。
       
 ポテトが主食のイギリスではポテトフライは常食です
。ファーストフード店のフレンチフライとは一線を引く美味しさです。下ゆでしたポテトに小麦粉をまぶして
オーブンで焼くと中はほくほく、外がかりっとした
美味しいポテト料理になります。
ぜひお試しください。
 当日は日曜日でしたからサンディローストとして
ローストチキンをいただきました。
 ローストチキンのソースとして
グレービーソース(肉汁)以外にチャツネやピクルスも
よく使います。
スーパーで2〜300円で売られているので
どの家庭でも冷蔵庫の常備菜になっています。
私もいつもスーパーに行くたびに購入してきます。
 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。アンティークレクチャーのみならずお昼まで準備をしてくださり本当にありがとうございました。
See you soon!

週末のコッツウォルズを満喫し再びロンドンへ。
最後の晩のお食事は友人のMrs. Anne Rooneyの手料理でした!


       
 どこを切り取っても写真に映えるAnneの家。お部屋の照明の使い方はさすがに絶妙です。お食事の用意ができるまでこちらのラウンジで待っていました。  Anneらしい素敵なテーブルのしつらいに嬉しくなりました。おもてなしを受けることは幸せなことですがおもてなしをする側も楽しんでいる様子が伝わります。  お客様がくつろぐような温かいダイニングルーム。キャンドルの灯りは雰囲気を和ませてくれますね。お話も弾みます。  イギリスはEU加盟国なので美味しいワインが大陸から安く入ってきます。1日グラス1杯のレッドワインは体に良いと言われているためお食事には必ずワインが登場します。美味しすぎて1杯で終わらないところが困ります。
       
 ハーブスパイスのたっぷり入ったチキンがメイン。
付け合せのジャガイモは定番です。
 トライフルもイギリスで人気のデザート。Anneはスポンジケーキの代わりにイタリアのビスケット、アマレッティを使っていました。簡単なうえおいしいのでお試しください。  旅の間中大変お世話になりました。  お食事の後で最後の荷造りをし明日の午後の飛行機で日本へ帰国します。


帰国の日の朝、朝食後ウィンブルドンヴィレッジを散歩をしました。
みなさん元気いっぱいで最後のお買いものも楽しみました。

       
 ヴィレッジのハイストリートは素敵なカフェやショップが軒を並べているので歩いていて退屈しません。  早朝のウィンブルドンコモンへ朝駆けに行く途中でしょうか。悠々と歩く姿は優雅ですね。朝の忙しい時間帯なのに車もじっと忍耐強く彼らが通り過ぎるのを待っています。  こちらはリネン専門のお店です。専門店として上質な品揃えを誇っています。  お店の人たちもセンスが良く素敵でした。ふたりのチャーミングな笑顔に思わず写真を撮らせていただきました。
       
 こちらはまた大人っぽい雑貨屋さんです。今日本でも流行っているブルーグレイの内装に赤いテントが目を引きます。過剰な看板が出ていないところがお店の外観を引き上げています。  中も美しいものであふれていました。こちらでもお店の方がチャーミングでこのショップの雰囲気にぴったりの方でした。商品を見るだけでなく素敵な人に会えることもショップめぐりの醍醐味です。  イギリスのお花屋さんはため息が出るほどオシャレです。お花もEU加盟国のおかげで1年を通して大陸からたくさんの種類が入荷します。  お花は一番幸せな贈り物。手軽で決して失敗しなギフトなのでイギリス人たちはよくお花を購入します。


今回の旅の報告も今日で終了です。

旅行の準備をしているときはあれもこれもと楽しいプランを考えます。
でも実際旅が始まると旅のメンバーを始め色々なところで出会った人々の紹介で予想以上に面白い展開を迎えることがあります。
今回のメンバーも旅慣れている方ばかりでした。私の方がすっかりお世話になりました。
イギリスで毎回お世話になる友人たちの協力のおかげで無事に終了できたことも感謝のひとつです。

本当にありがとうございました。

皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。
2014年もどうぞよろしくお願いいたします。

2013年12月25日
荻野洋子













































皆さまご機嫌いかがでいらっしゃいますか?
5月末にポタリーツアーで英国を訪れました。帰国してからあっという間に2ケ月が過ぎてしまいました。
たくさんの楽しかった出会いや笑いを忘れないうちにレポートを書きますね。
毎日少しずつ報告いたしますのでどうぞお楽しみに。

2013年7月19日 荻野洋子

       
 今回の旅の拠点はLondonの南の
Wimbledon Village
(ウィンブルドンヴィレッジ)です。
 こちらのHomefield Road7番地の
友人を訪ねました。
 Anne & Richardが今回のホストファミリーです。
Richardはアンティークの修復の
仕事をなさっています。
アンティークに関する彼の豊富な知識には
とても勉強をさせられます。
 イギリスのUpper Middle Classの家のリビングルーム。
ほとんどの家具は家族が代々引き継いできた
ものとのことです。
       
 私が今回滞在したのはAnneの
友人のJocelynの家。
ブルーのドアが目印です。
 Jocelynは一人暮らしです。
女性同士すっかり仲良しになってしまい
おしゃべりが尽きませんでした。
 小さいけれど清潔で居心地のよいベッドルームを
用意してくれました。
お庭に面しているので朝は鳥の声で目覚めます。
 コンパクトにまとまったバスルーム。
日本の味気ないユニットバスと異なり
イギリスのバスルームはお部屋と同じ。
インテリアセンスが光っています。


       
 5月末なのに今年のイギリスは寒く到着した日は
最高気温が10度でした。
でも早速ウィンブルドンヴィレッジ探検に出かけました。
写真はハイストリートです。
 かっこいいお花屋さん。
気温は冬なのに春の花がいっぱいです。
 こちらのカフェで朝ご飯をいただきました。
イギリスのお店が素敵なのは
看板が上品だからですね。
 スモークサーモンのプレートとカプチーノで
¥1800でした。
昨年消費税が20%になって以来
物価が急上昇しました。
Londonは東京より高い街です。
       
ヴィレッジは小高い丘の上に位置しています。
ヴィレッジの中心から坂道が始まり
歩いて10分ほどでウィンブルドンタウンへ。
坂道の両サイドは広い歩道です。
私が住む鎌倉山は歩道が無く歩行者は
ぼんやりしていると車にぶつかりそうに
なるのでこんなに
ゆったり歩けるのは嬉しいですね。
広い歩道の途中にはお洒落なベンチが
何気なく置かれています。
この何気なさが英国の豊かさを表現しています。
 坂道をどんどん下っていくと街並みが
にぎやかになってきました。
赤レンガのビクトリア時代の建物が並んでいます。
       
 タウンのはずれの図書館ではツーリストのための
ウィンブルドンマップを無料でコピーして手渡してくれます。
早速頂きに立ち寄りました。
こちらもビクトリア時代の赤レンガの建物です。
先日友人のAnneが近い将来にこの建物を取り壊し
大きな規模のものに建て替えるプランがあると嘆いておりました。
もっとお店やカフェを入れて商業ビルにするとのことです。
古いものを大切にするイギリス人にとっては
許せない行為でしょうが経済活性化のためには
やむを得ないのでしょうか。
図書館内部は天井のトップライトからの日が入る
明るく広々とした空間になっています。
だれでも好きな本を
好きなだけ閲覧できます。
 コーナーごとにしつらえられた椅子も
座り心地が
よく来館者にやさしい図書館ですね。
ここが建て替えられるのは本当に残念です。
坂を下りきるとウィンブルドン駅に到着です。
電車の便が良くロンドン中心部へも
多数の路線を使って出られます。


ウィンブルドン散策の翌日ヒースロー空港まで先発隊の沼上明子さんをお迎えに行き彼女とともに友人のMrs. Sarah Stangroom宅へ参りました。
沼上さんは今日から3日間をSarahの家で過ごします。

       
 一昨年前にSarahが来日したとき以来、沼上さんとは交流が続いていました。
インテリアからファッションに至るまでお話が弾みます。
 翌日は生憎のお天気でしたがコッツウォルズの村々を抜けて
バースへ行ってみることにしました。
途中の村のマーケットに寄ってみました。
 週に1度のマーケットディは地元の人たちのお買いもの日です。
日用雑貨から地元産の食材までずらりと並ぶので見ていて飽きません。雨でもたくさんの人たちが集まっています。
 バースはコッツウォルズのはずれに位置する美しい街です。ライムストーンの街並みはここを訪れる人たちを魅了します。ビクトリア時代以前のジョージアン時代の建築物で有名です。
       
 ハイストーリートのお花屋さん。
路面に花があふれていました。
 お花屋さんの隣はHighgrove(ハイグローブ)ショップ。チャールズ皇太子のお店です。彼の紋章が目を引きますね。  こちらはWaitroseというスーパーマーケット直営のカフェ。
セルフサービスの簡単な喫茶なのにお食事もスウィーツも美味しくお薦めです。
 私達も早速お茶を頂きました。今日のスープはキャロットとオニオン。大きなパンといっしょでお腹がいっぱいになります。

翌朝沼上さんと別れて後発隊のツアーメンバーをヒースローにお迎えに参りました。

       
 ウィンブルドンのMrs. Rooney宅で朝ご飯を頂きこれから高速道路を
北へ向かい沼上さんとLeamington(レミントン)で合流します。
 コッツウォルズのはずれのレミントンはバースと同じジョージアン調のエレガントな街。バースのようにスパで栄えていました。  レミントンはショッピングにも最適です。小さな街ですが豊なエリアのせいかロンドンのブランドショップが軒を並べています。
 こちらのフラワーショップで沼上さんがフラワーアレンジメントのセミナーを受けました。
Sarah Horneはチェルシーフワラーショウで賞を取ったフローリストです。お店も彼女のセンスの良さがあふれています。
       
 コッツウォルズは何度訪れても
厭きないエリアです。
はちみつ色の小さな村々を通り過ぎ
最初にSnowhill(スノーヒル)へ寄りました。
 5月末なのに気温は冬。
例年ならバラが蕾をつける季節なのに
まだ何も咲いていません。
でもグリーンが美しくてイギリスは
国中が公園のようだなと感心します。
 清重さんのポタリーツアーへの参加は2回目です。
前回も旅のあとで美しい写真集を作ってくれました。
 Snowhillは映画ブリジットジョーンズダイアリーの
舞台になった村です。
写真の教会も登場します。
       
 村の近くに有名なラベンダーファームがあると
聞いて行ってみました。
私達が訪ねた日は5月31日。
6月1日からオープンとなっていました。。。
 地平線まで続くラベンダー畑では
まだ花は咲いておりませんでした。
ファームの人曰く今年は
1ケ月半くらい遅いそうです。
 代わりにこんなに可愛いクレマティスを
見つけました。
ラベンダーファームの石垣に張り付いていました。
 ホースチェストナッツの木の下でくつろぐ羊たち。
幸せそうです。
       
スノーヒルから車で15分ほどで
コッツウォルズの有名な街、Broadway(ブロードウェイ)に
到着しました。
この窓のウィンドウボックスは
いつも違うお花が植えられています。
前回拝見したときはシルバー系の花が
風に揺れていました。
 ようやくお天気になり気温も上がりました。
アイスクリーム屋さんの姿も見られます。
 ブロードウェイのお洒落なデリ。
こちらでお昼のサンドイッチを作ってもらいました。
 ハムもチーズも自家製です。

これからコッツウォルズの村のひとつ、Beckfordに住む日本人イラストレーターのささきひとみさんを訪ねます。


       
 コッツウォルズのはずれの小さな村、Beckford在住のささきひとみさんとパートナーのマーティン氏です。ふたりが住むDalton Houseは昔私の友人の大叔母さんが一族で住んでいた家でした。築400年のファームハウスを二人のセンスで素敵にリフォームされました。  玄関ホールを入るとすぐ大きな暖炉が出迎えてくれます。ここはきっと昔は家族がくつろいだキッチンだったのしょう。今はお洒落なディスプレイコーナーになっています。  ひとみさんのキッチンはジャンクスタイルの洋書にででくるようなユニークで楽しいキッチンです。とても広くて明るいので家族はいつもここに集まっているようです。  前日、沼上さんと清重さんが受けたクッキングセミナーで作ったスコーンをお土産にお持ちしました。早速温めて皆でいただきました。何気なくアンティークウッドのカッティングボードにスコーンを載せて下さるところはさすがにセンスが良いなと感心しました。
       
 ひとみさんの家は400年の間に
たくさんの人々が住みその都度好みに合わせて
リフォームをされていました。
クローゼットの奥から現れた壁紙は
ウィリアムモリスのオリジナルの
ウォールペーパーだそうです。
モリスはこのグリーンを出すために
絵具にヒ素を混入させていたことが
最近の研究でわかりました。
見せて頂いたときにマーティン氏から
触ると躰に毒だから
触らないようにと注意を受けました。
 ひとみさんはイラストレーターであると
同時にプロのアンティークディーラー
でもあります。
彼女のクロスのコレクションを見せて
いただきました。
どれもレアなものばかり。 
 パートナーのマーティン氏も
アンティークに詳しい方です。
お茶の後で私達にレクチャーを
してくださいました。
 ひとみさんの住むDalton Houseの
前は村の教会です。
ちょっと歩いてみることにしました。


       
 村の中心に必ずある教会。
村に住む人々が生まれてから亡くなるまで
ずっとかかわってくれます。
 訪れた日は土曜日でした。
翌日にはこの教会で結婚式が行われるとの事。
村の人たちがボランティアでお掃除や飾り付けをしておりました。
 教会の内部もすっかりきれいに
なっていました。
明日このカーペットの上を
花嫁さんが歩きます。
 ゴシック建築のシンプルな教会です。
灯りを取るための窓のステンドガラスも
この教会にふさわしい素朴で上品なものでした。
窓台まで明日のためのお花が飾られています。
       
 入口近くに置かれた鉢にももりもりにお花が
ディスプレイされていました。
よく見ると特別珍しい花はないのに
植え込み方と色の配色が素晴らしく
村人たちのセンスの良さを実感しました。
 きっと自宅から持ってきてくれたのだろうと
想像がつくアンティークのバケツやジョーロ。
この中にこれもまた家の庭から取ってきてくれた
のだろうなと思われるローズマリーやラベンダーが
ばさっと入っていました。
ショップディスプレのようにお洒落でした。
村中の人々が祝福してくれる手作り結婚式。
どうぞいついつまでもお幸せに。
 表は結婚式の準備をしていましたが
裏には村人たちの墓地がありました。
こちらの墓地にイギリス人と結婚した日本人女性のお墓があると聞きました。
 墓地の隅にひっそりとプレートが設置されています。
英国人将校だったDavid Pugh氏と日本女性の京さんのお墓です。
二人は大戦後の沖縄で出会い数々の試練を超えて
イギリスで暮らしました。
70年前のLove Storyに感動しました。


       
 ひとみさんたちにお別れをし
今日の宿泊地、Chipping Norton
へやってきました。
このホテルに滞在するのは2回目です。
ホテルのレストランも美味しくお薦めです。
 お部屋は清潔で広いけれど
ちょっと壁が薄いのか
お隣の音が聞こえてしまいました。
 ホテルの朝食はバッフェスタイルで
好きなものを好きなだけいただけます。
つい食べ過ぎてしまいます。
 朝食後はホテルのラウンジで本日のスケジュールを確認。
近頃はどこへ行ってもWIFIが使えるのでインターネットで
色々な情報を無料でダウンロードできます。
旅をすることが便利になりました。
       
 旅も前半が終わり明日から
後半のツアーが始まります。
毎日が楽しくてあっというまに日が過ぎていきます。
 Chipping Nortonには有名な
アンティークマーケットがあります。
早速皆で訪ねてみました。
 私はこちらでお土産用のシルバースプーンや
レースを購入しました。
軽くて小さいのでお土産に最適です。
 Londonへ戻る途中でウィリアムモリスの家、
Kelmscott Manorへ立ち寄りました。
モリス一家がこよなく愛した美しい家は
Oxford郊外の田舎の村のなかに佇んでいました。


       
ケント州のRed Houseから引っ越しモリスは友人で画家のロセッティと共同でこのマナーハウスを借ここをりアーツ&クラフト運動を始め様々な活動の拠点としました。 ウィリアムモリスの娘、メイモリスの遺言で家も庭も当時のままの状態で保存されています。 
正面玄関を入ると中は美術館になっておりボランティアの人々の案内で作品の説明を受けられます。
 Chipping Nortonのアンティークマーケットで時間を使ってしまったためお昼ご飯が遅くなりました。まず最初にお腹ごしらえをすることにしました。  クリームティを頼むと大きなスコーンにたっぷりのジャムやクロテッドクリームがつき濃いめのお茶といっしょにいただきます。イギリスにいることを実感する一瞬です。
       
 モリスはテキスタイルデザイナーとして有名ですがガーデナーとしても活躍していました。
マナーハウスの入口近くに有名なドラゴンのトピアリーを発見。
 レッドハウスでも見かけましたがロマンチックなバラのアーチがありました。今年は寒くてバラはまだ蕾もつけていませんでした。  イギリスの原種の花を愛した彼の庭はその後流行するコテージガーデンの原型を作りました。  バックガーデンも整理整頓がされていてここを管理する人々の愛情が感じられました。


Morrisの庭に別れを告げてCotswoldsからLondonへ戻りました。翌朝は早起きをしてパリへ向かいます。

       
 Londonの上野駅とひそかに呼んでいるSt.Pancros駅から大陸への電車が新幹線並みに出ています。Channel Tunnelが開通してからイギリスはもう島国ではなくなりました。  パリの北駅までユーロスターで2時間で到着します。朝8時の電車に乗りました。  今日の朝ごはんは車中で。毎日フルイングリッシュブレックファストを食べていたので今日は軽いマフィンやフルーツで済ませました。  パリの北駅の中でもユーロスター発着口は明るいガラス張りの建物になっています。たった1日の滞在なのでホテルも北駅の真ん前のホテルにしました。
       
 パリを訪ねた理由はジベルニーのモネの庭を観に行くことでした。前回訪れたときは7月だったので庭の色はピンクでしたが今回はブルーとパープルの庭でした。ガイドさん曰く、庭の色は月ごとに代わるそうです。
モネらしいなと感心しました。
 早速道路を挟んだ反対側の日本庭園こスイレンの池を観に行きました。スイレンは咲いていなかったけれど有名な絵の通り水に映る葉陰や光が美しく何度見ても感動します。  日曜日だったせいか観光客で大にぎわい。歩くのも大変でした。ジベルニーは小さな静かな村だったのにモネのおかげで観光地になりました。  モネの寝室の窓から見た彼の庭です。季節毎に異なる色合いを持つ庭を眺めながら美しい作品をたくさん残されたのですね。


       
 パリに来たら地元の人々が集まるビストロでお食事をしたいというリクエストを出したら出水さんの友人のミン君が早速案内してくれました。  ミン君。ベトナム系フランス人です。交換留学生として日本に勉強に来たとき出水家に滞在しました。日本での楽しい思い出話をしてくれました。礼儀正しくスマートな物腰にすっかり魅了されました。  出水さんと沼上さんはボランティアで交換留学生のお世話をしております。海外からの学生たちにとってホストファミリーはとても大切。日本の印象の大半がファミリーの素敵さで決まりますね。  ミンくんお薦めのビストロ料理。ブタの頭のお肉の煮込み料理だそうです。コラーゲンたっぷり。ボリュームもすごくてとても一人では食べきれない量でした。
       
 パリの朝。バルコニーのアイアンの手摺でヨーロッパにいることを再確認しました。  北駅の周辺はやはり庶民的な雰囲気でした。早朝なのでまだ人通りは少なく静か。パリの街をお掃除する清掃車だけが忙しそうでした。  パリの朝食はやはりクロワッサンとカフェオレでしょうか。イギリスのボリュームたっぷりの朝ごはんに慣れてしまったのでちょっと物足りないけれどパンの美味しさはやはりパリならではですね。  夕刻のユーロスターの時間までパリの街を歩くことにしました。パリの中心部は小さいので歩いてみることをお薦めします。
すてきな発見があるはずです。
       
何度訪れてもユニークだなと感心する
ポンピドーセンター。
時間がなくて通り過ぎるだけだったけれど次回はゆっくり訪ねたい場所のひとつです。
 ポンピドーセンターの近くのリセ・ティルゴーは前フランス大統領サルコジ氏がOBの高校です。日本の高校生より大人びた雰囲気。フランスの将来を担う若者たちです。  パリは歩道が広くて歩きやすい街です。カフェのテーブルや椅子が並び道行く人たちを見ながらお茶やワインを楽しむ人々の姿が見られます。生活の豊かさは日常生活を楽しむ時間のゆとりからきますね。  パリにしては珍しいイギリス風サンドイッチやさんを見つけました。ブラウンブレッドで作られたサンドイッチはイギリスならではと思ったらやはりオーナーは英国人でした。美味しいパンの秘訣は甘すぎないことだと以前イギリスの友人に言われました。本当に同感です。ほどよい塩気が効いているので特別なソースがなくてもサンドイッチは美味です。


夕刻のユーロスターでLondonへ戻ってきました。パリも素敵だけれどロンドンへ帰るとほっとします。
大忙しの楽しい旅もあと2日を残すだけになりました。
最後の1日をロンドンの中心部で過ごすことにしました。


       
 リージェンシーの建築物が美しいリージェントストリート。
エリザベス女王の在位60年を祝うフラッグが目を引きました。
クイーンは国民に愛されていますね。
 布や手芸用品を購入するのならこちらのお店はお薦めです。建物入口のお花屋さんがウェルカムな雰囲気を伝えています。
 イギリス人はお花を贈り合うことが好きなせいかお花屋さんのレベルがとても高いなと思います。リバティーのお花屋さんのディスプレイは勉強になります。  ボンドストリートからちょっと裏道に入ると有名なサザビーズの本社が現れました。ちょうどオークションを開催している日だったのか黒塗りの車からぞくぞくと紳士たちが建物内に入って行かれました。
 
     
 こちらはピカデリーのフォートナム&メイソンズ本店です。紅茶の専門店ですが近年はスィーツや雑貨なども扱うセレクトショップになりました。このお店の良いところは世界でお店がこだけしかないことです。王室御用達の紋章のついたショップエントランスにはドアマンが立ちお客様を中へ導いてくれます。ここで働くひとたちがこの店を誇りに思っていることが立ち居振る舞いでわかります。  ロンドンにはお洒落なアーケードがいくつもあります。
このアーケードは有名で何度も映画の撮影に使われています。
 ロンドン最後の日を精力的に楽しむふたり。
アーケードの入口で案内をしているおじさんをバックに記念写真を撮りました。
 リージェントストリートからオックスフォードストリート界隈を案内してくれる人力車(自転車付)。赤い2階建てバスの間を軽快に走っていました。ロンドン中心部へは渋滞回避のため一般車の乗り入れが禁止されているけれど人力車は排気ガスも出さないから歓迎されているのですね。



       
 1日中歩き続け疲れましたね。
そろそろウィンブルドンへ戻りましょうか。
 ウィンブルドン駅の改札をでると
またお花屋さんを見つけました。
道行く人たちのなかでも男性が立ち止り花を
買う姿をよく見かけます。
花はいただいて一番うれしいギフトですね。
 彼女がひとりでお店を切り盛りしていました。
私たちが頼んだブーケを手際よく作っています。
作りながらも他のお客様の相手をし
営業活動にも手を抜きません。
 出来上がったブーケを厚めの
透明なセロファン
で袋状に包みフラワーベース
のようにしてから中に
お水をどばっと入れました。
       
 ブーケを厚手のシックな紙袋にいれて手渡されました。注文してから出来上がりまで3分程。カラーペーパーもリボンも使わず今までのどれよりもお洒落な仕上がりでした。  友人のMrs. Rooney宅のダイニングルームに飾ってもらいました。この日はMr&Mrs.Rooneyの結婚記念日とのこと。モノトーンで無機質なマントルピースの上にグリーンが入ると景色が変わりました。花はインテリアの引き立て役ですね。
 旅もそろそろ終わり。出水さんがパリのミンくんからいただいたお土産のワインを皆で飲んでしまいました。芳醇な香りと味。私はワインのことを何も知らないけれどこのボトルのワインを飲んでフランスワインを見直してしまいました。  楽しかった旅の話が尽きません。


       
夕暮れのウィンブルドンハイストリート。帰宅を急ぐ車が忙しそうです。何気ない風景が絵になるのは看板が控えめで電柱がないからですね。  夕食を取ったカフェレストラン。壁面の写真のかけ方がランダムなのに決まっていました。  毎朝美味しい朝食を作ってくれたMrs. Rooneyのダイニングルームです。天井が高く窓が縦長で大きいのでとても広々と感じます。イギリスの家の最大の魅力は窓の素敵さにあると思います。  朝食のテーブルにはいつもアンティークリネンのクロスとナプキンが用意されていました。食器ももちろんアンティークです。アンティークが特別なものではなく普段に惜しげなく使うところがおおらかでいいですね。
       
 Mrs.Rooneyのキッチンのオーブンは8口のバーナー付です。これだけで彼女がお料理上手だということがわかります。  イギリスのお料理はワンプレートにすべて載せていただきます。今宵はチキンのクリームソース、付け合せはグリーンピースでした。これも典型的。マッシュポテトの代わりにソーセージをいただきました。  窓の素敵さについてまた一言。
ソファの後ろの窓は出窓になっています。
床から立ち上がるアルコーブ型なので前にはたいていソファやテーブルが置かれています。外の景色もいいですね。
 5月の末なのに肌寒い日が多かったけれどみなさん元気に旅をいたしました。楽しい時間をありがとうございました。



旅のレポートも今回でようやくまとまりました。長々とお付き合いくださりありがとうございました!
ポタリーツアーは今年また10月に予定しています。秋のイギリスを堪能してまいります。
また皆様にご報告いたしますね。

2013年8月24日 荻野洋子
























皆様お元気でいらっしゃいますか?
今年は早春のイギリスを観に3月にポタリーツアーを開催しました。
帰国してから早くも1ケ月が過ぎてしまいました。記憶の新しいうちにツアーレポートを書かなくてはと重い腰を上げました。
今日から少しずつ旅の報告をいたします。
お楽しみに。

2012年4月28日 荻野洋子


     
 3月のLondonはまだ寒く外出にはコートが離せません。
今年もまたハムステッドのゲストハウスを訪ねました。
 オーナー夫妻 (Annemarie&Jim)。
ふたりとはもう15年来のお付き合いです。
いつも我儘を聞いてもらいとてもお世話になっております。
今日は3月にしては珍しく暖かい朝。
素敵な1日になりそうです。
 今回の旅のメンバーの皆さん。
右から木ノ下清美さん。9月もご一緒しました。
春のイギリスを楽しみに参加なさいました。
お隣の小野雄大さんは現役のガーデナー。
仙台でお洒落なショップを経営なさっています。
中央の池田貴美子さんはハーブ愛好家。
ジャパンハーブソサイエティ(JHS)の会員です。
左のふたりはポタリースタッフの中野聖子と妹の禄子ちゃんです。
仲の良い姉妹です。ふたりにはたくさんお仕事を手伝ってもらいました。


早速朝のハムステッドへ朝食を食べに出かけました。

       
 ハムステッドヒースの近くのカフェ。
いつもここを訪れるとポタリーカフェも
頑張らねばと刺激を受けます。
極めてスタイリッシュではないのに
暖かくお洒落な雰囲気に気分がウキウキ嬉しくなります。
普段が素敵であることが一番の贅沢ですね。
 カフェの窓の外には広大なヒース(公園)が見えます。
常連の人々が朝のお茶やコーヒーを
飲みに集まってきます。
 こちらの紳士もこのカフェの常連さんです。
愛犬のアルフィーといっしょに
朝のコーヒーを飲みに来たそうです。
 やさしいお顔のアルフィー。
バーティダイアリーにも書きましたが
こんな素敵なカフェで
毎朝お茶をしているなんて贅沢ですね。
       
 朝のハムステッドの八百屋さん。
私の大好きなパースニップを見つけました。
 お隣は肉やさんです。
Made in Englandのビーフやポークの横にハーブが
たっぷり入った自家製ソーセージが並んでいました。
 そのまたお隣はチーズやさんです。
英国産のチェダーを始めスイスやイタリア産の
チーズも売っていました。
必要な量だけ量り売りをしてくれるのは
嬉しいですね。
 一番奥は魚屋さん。
イギリス人も最近はお寿司を食するようになり
食文化も変化してます。


朝食後ハムステッド駅までお散歩。地下鉄で今日の予定のカントリーリビングフェアーに出かけます。
カントリーリビンフェアーは年に2回春と秋にLondonで開催されます。主催が 豊かでおしゃれな田舎の生活を提案するカントリーリビングマガジンだけあってローカルな食材からアーティストによる作品まで盛りだくさんな内容で楽しめます。
今日はどんな出会いがあるかしらとわくわくしながら出かけました。

       
 ハムステッド駅の売店は新聞雑誌から
お土産ものまで販売してます。
ここでオイスターカード(イギリス版スイカ)の
チャージをしてもらいました。
 地下鉄Northern LineでAngel駅まで10分程です。
Londonの地下鉄の駅は壁面がタイル貼り。
ドーマー型の天井が特徴です。
 朝のラッシュアワーを過ぎたので
地下鉄の中もゆったり。
 朝のLondon。
トレードマークの赤いバスがひときわ
目立つのは周辺の建物の色が
統一されているからです。
看板もシックで控えめ。
街全体が大人の雰囲気に溢れています。
街づくりは色の氾濫を抑えることから始めたいですね。
       
 地下鉄Angel駅から徒歩5分で
Business Design Centerに到着です。
様々な催し物のなかでも
Country Living Fairはとびきりおしゃれですね。
 早速2階のブースから観始めます。
こちらには服飾関連の商品が並んでいます。
まだ日本で紹介されていないデザイナーのものが多く目移りしてしまうほど
たくさん見られました。
 多目的ニットウェアー。
1枚のストールでカーディガンや
スカーフ、セーター等、
7パターンの着こなしができます。
写真の女の子がかわいくて
何度も実演をしてくれました!
 こちらは手作り石鹸やさん。
バスルームのインテリアにこだわる
イギリス人らしい楽しいソープでした。
お値段は1ケ\500くらい〜。


       
 100%地元コーンウォールのハーブを
使ったスキンケア商品のお店。
販売しているおじさんが製作者です。
誠実な人柄が商品のクオリティの良さを
証明しています。
 お隣のハーブティのお店。
パッケージがかわいくてお土産に購入しました。
 こちらは私達の友人、
Jane Hogben(ジェーンホグベン)のブースです。
Janeの新作は近々ポタリーに並びます。
 小野君が早速買付の問い合わせをしました。
       
 聖子ちゃんの隣に並んで写っているのは
小鳥のマンションです。
今日は仕事モードで展示会に参りました。
 お昼は隣接のイタリアンカフェで。
私はアップルタイザーを食前にいただきました。
皆さんはブラッドオレンジ。
仕事中なのでアルコールは無しです。
 3月のLondonはまだちょっと寒いけれど
お天気の良い日はやはり外が一番ですね。
 これで一人分の量。
イギリスではお食事の量が多いので
食べきれないこともあります。


Londonに滞在している間に皆さんを是非蚤の市へご案内したいと思い毎週金曜日に開催しているBermondsea Flea Marketへ出かけました。


       
 地下鉄Northern Lineを南へ。 最寄駅Boroughで下車。徒歩10分で到着です。  朝6時集合。地下鉄に乗って参りました。
早速屋台のコーヒーやさんでカプチーノを購入。ちょっと温まりました。
 Bermondseaへ来るのは8年ぶりでした。久しぶりに訪れたら周辺がきれいに整い高いビルが建ち様相が一変してました。何よりもマーケットの規模が縮小されちょっとがっかり。以前はバイヤーが早朝から買付にきており活気があったのに残念でした。  でも蚤の市へ来ると宝探しの気分になりやはりわくわくしますね。こちらではあまりお買いものはできませんでしたがひとつだけビクトリアンのケーキスタンドを購入しました。6月頃船に乗って他の商品といっしょに到着します。
       
 帰りがけにコベントガーデンへ立ち寄りました。この界隈はLondonでも一番にぎわっている場所です。イースターのためのエッグのオブジェが目を引いていました。  早朝のApple Marketにはまだお店は並んでいませんでしたがこれから1日が始まるぞという元気な雰囲気いっぱいでした。  近所の帽子やさん。帽子好きの小野君が見とれています。
お店の構えも看板もシンプルで素敵。専門店ならではのユニークな品揃えです。
 またまたご近所のカフェ。通りの名前がそのままカフェの名前になっています。いかにもロンドンらしいクールな店構えに脱帽です。
       
 地下鉄に乗ってハムステッドへ戻ります。  帰りがけにOxfam(チャリティショップ)に
立ち寄りました。寄付された品々を必要な人たちが
購入し代金はすべてアフリカなどの
発展途上国へ送られます。
ハムステッドのチャリティショップは
素敵なものが多いのでたくさんお買いものをしました。
 チャリティショップでお仕事をしている女性。
彼女が着ていらっしゃるものも全てこのお店で
見つけられたそうです。コーディネイトが上手。
イギリス人の合理的かつ経済的な
お買いものの仕方は学ぶところが多いですね。
 こちらはまた別のチャリティショップ。
チャリティめぐりにすっかりはまってしまいました。
       
 お昼近くなってようやく朝食を食べにKenwoodへ出かけました。ハムステッドヒースの反対側に位置するこの場所によく朝ご飯を食べに行きます。
お庭も建物も古き良き時代を象徴してます。
 カフェまでお庭の中を歩いて5分。  私達が旅行の間中お天気に恵まれ本当に幸運でした。  聖子ちゃんとイギリスを旅するのは8年ぶり。
もっと頻繁にこれるといいですね。
       
 お天気が良いのでガーデンカフェでお食事をします。  テーブルを確保してから順番にビュッフェに
好きなものを取りに行きました。
お外でいただくご飯はひときわが美味しく感じます。
 定番のイングリッシュブレックファスト。
これでお値段は¥1500くらいです。
 駐車場で偶然出会ったわんこたち。
お行儀が良くて感心しました。
こんなお洒落なお庭をお散歩できるなんて
幸せな子達ですね。


遅めの朝食をいただいてから南へ移動。今日からサセックス州の街Rye(ライ)に滞在します。
今回は古いコテージが借りられたので皆さんとライで暮らしてみることにしました。

       
 築400年の古いコテージ。
ライの街の中心まで徒歩5分の抜群の立地でした。
 内部は何代ものオーナーの手により快適に
リフォームされておりました。
リビングの壁にはオリジナルのレンガが残されています。
 裏庭へ続く小さなキッチン。  キッチンも清潔で使いやすく整っています。
こんなにかわいいキッチンだとお料理がしたくなりますね。
       
3室ある ベッドルームのうちで
こちらはAttic Bedroom(屋根裏)です。
一番広くて明るいお部屋に変身していました。
 バスルームには浴槽とシャワーブースが分かれてついており
シンプルですが広々としたスペースで居心地よくくつろげました。
 早速ご近所のスーパーへ出かけ朝ご飯の
食材の買い出しをしました。
スーパーめぐりが大好きなので
日本にないソースやチーズなど
たくさん買ってしまいました。
 こちらに住んでいらっしゃる方ような
雰囲気のある池田さん。
買い物かごいっぱいに
お買いものをなさいました。


Ryeに滞在している間もお天気に恵まれ暖かく晴天の日が続きました。
今日は午前中は近くの街Tenterdenへお買いものへ。 午後はMrs. Ann Lingardのお庭でハーブ研究家によるハーブセミナーの予定です。

       
 TenterdenからRyeへ戻る途中で小さなガーデンに立ち寄りました。
16世紀に建てられたコテージはイギリス人女優、Ellen Terryの自宅でした。現在はNational Trustの管理のもと家も庭も一般公開されています。
 こちらはローズガーデンになります。6月に訪れたら全く違うお庭に会えますね。  築500年のハーフティンバーの建物は全体にゆるやかに傾いていますが経年した美しさに圧倒されます。  正面入り口から中へ。内部ではEllenが着用していたコスチュームが展示されています。
       
 手前の建物は元納屋でした。
こちらは今はシアターになっています。
ハイシーズンの夏の間ここで様々な催しが行われます。
 裏手に回るとティールームがありました。  簡単なサンドイッチと紅茶でランチにしました。
イギリスのサンドイッチは簡単ですが
パンが美味しいのでお薦めです。
 ふたりが撮っているのはアンティークの
ティーカップです。
カップとソーサーの組み合わせが
全部バラバラでしたが気取らない
可愛さがありました。
       
 お昼を食べてから大急ぎでRyeに戻り
Mrs.Lingardの家に参りました。
今日はこれからここでハーブセミナーを受けます。
3月のAnnの庭。
まだ花やハーブは立ち上がっていませんが
ひっそりした美しさがありました。
 これからハーブ研究家のHeather女史による
セミナーを受けます。
彼女はイギリスで古くから使われているハーブを
沢山集めてきてくださいました。
 中央にいらっしゃるのがHeather(ヘザー)です。
子供のころからハーブに親しんできました。
豊富な知識と経験をお持ちです。
 ヘザーが次々と効用や使い方を説明してくれます。お話しが面白くて聞き入ってしまいます。
       
 こちらはSoapwort(ソープワート)。
石鹸替わりに使用されていました。
お水につけて実演をしてくれました。
今でも手作り石鹸に使われます。
 手でごしごしこするとこのように泡が立ち
石鹸を使用しているようになります。
昔の人は色々なハーブを生活に利用していたのですね。
 お庭を提供してくださったAnn。
お隣の紳士はヘザーのご主人のロバートおじさんです。
3月にしては珍しいくらいお天気が良く暖かい1日でした。
 ヘザー特製のSloe Gine(果実酒)で乾杯。
とても豊かで楽しいレクチャーを
していただきありがとうございました!
       
 Ryeの周辺には素敵な街が点在してます。
Tenterdenもその一つ。
お洒落なカフェ、ブティック、マーケットや
アンティークショップが並びます。
 南のサセックスは暖かいので家も
ウッドサイディングの家が目立ちます。
こちらの家はレストランになっています。
ベリー色の外壁とテントが目を引きます。
 教会の裏のお土産物やさん。
地元の人々の手作り品が販売されていました。
Ryeにはアーティストがたくさん住んでいるので
このようなお店やギャラリーが多いです。
 たくさんお買いものをして家路につきました。




Mrs. Ann Lingard(アン)の庭

       
  Rye駅から徒歩5分。小さな小路を歩いていくと奥にお花がいっぱいのアンの家に到着します。
アンティークの小さなゲートの前から小さな花々が出迎えてくれます。
 白いコテージは築200年とのこと。毎年少しずつ悪い部分を修理しながら大切に住まわれています。   アンは有名なアンティークディーラーだけあってアンティークの使い方が絶妙です。コテージの外壁につけられたアイアンのボックスは古い家に着いていた雨樋でした。アンのアイデアでよみがえりました。  フロントガーデンを抜けると広いお庭に出ます。
上品で美しいガーデンに皆見とれました。
       
 最近作った温室内では夏野菜が育っています。彼女はいつも冬の間に種から植物を育てています。  ガーデナーの小野君は土のこと花のことなど
専門的な質問をアンにしておりました。
  お水の少ないイギリスでは水の確保は重大な問題です。
雨水を貯めるタンクがそこここに設置されています。今年は特に水不足とのこと。彼女の庭では水道水はお庭に使用せずいつも雨水を使っています。
 バックガーデンに作られた畑もきちんと整頓され花壇同様にきれい。お庭づくりには性格がでますね。




イギリスの中でもSussex州は南に位置しているせいか気候も比較的温暖です。 Londonからも、また大陸へも近いという便利なエリアでもあり沢山のアーティストたちが移り住んでいます。
Ryeの近くにDungeness(ダンジェネス)という小さな海辺の村があります。この村にあるDerek Jerman(デレクジャーマン)の庭と家を観に行きました。
Jermanはこの村の海辺のフィッシャーマンズコテージで彼流の不思議なクールな庭を作りました。もともと映画監督として活躍していましたが病気になった晩年の数年間をこの地で暮らしました。



       
 黒い外壁に黄色の窓枠が目立ちます。  道路側からみたコテージの正面。
建物の前にも花壇が作られていますが
季節が早すぎて何も咲いていませんでした。
 コテージの側面に書かれているのは彼の詩です。
不治の病だった彼の思いが伝わるはずだったのですが、、、
解読不能でした。。。。
 ポエムの壁の前のオブジェは日時計でしょうか。
庭で使われている素材は流木や廃材などの
海からの贈り物でした。
       
 バックガーデン。
ぽつぽつ立てられた流木の間に
植栽がされています。
ラベンダーやサントリーナのような
ドライな土地を好む植物が大きくなっていました。
 中庭からリビングがのぞけます。  Dungenessは広大な野鳥の保護区です。
ここからRyeへ続く海岸線一帯は
鳥の愛好家たちが沢山訪れます。
 Jermanの庭には土はありません。
海岸まで続く小石の庭です。
ロックガーデンに使われるヘザーの仲間の
カルーナを見つけました。
       
 彼のリビング。
ここで毎日風の音を聞いたり
空の色の変化を見ていたのかも。
 彼の庭から至近距離に原子力発電所が見えます。
彼が座っていただろう場所からの眺めは
決して美しくはないのに敢えて見える位置に
庭と窓を設けたのは彼独特のセンスですね。
 このエリアにはたくさんの似たような
コテージが建っています。
シャビーでシンプル。
どの家も思い思いの方向を向いていました。
 Jerman's Gardenを訪れたのは朝だったので風がまだ冷たく震えながら写真撮影をしていました。
でもコテージの前に並んだみなさんのお顔は
本当に楽しそすですね。
       
 こちらはまた別のコテージ。
実は私は長いことこのコテージこそ
ジャーマンの家だと思っていました。
実際多くの人たちが間違うそうです。
 バックガーデンへ向かうサイドの庭にも
流木を使ったオブジェが並び素敵な庭です。
窓下の水切りがクラウン型に切られており
こんなところにもイギリス人のセンスの良さを感じます。
 バックガーデンからそのまま海まで歩いて行けます。
まさにリンドバーク夫人の住んだ
コネチカットの海辺の家みたいですね。
 お庭には海岸に強いセダムや
地中海沿岸に見られるドライ系の
植物がもりもりでした。


Dungnenessを始めて訪れたのはもう10年以上前になります。Nature Reserve Areaだと聞き友人たちとハイキングをしました。
そののちも異なる季節にRyeを訪ねるたびに時間を見つけてはお散歩をしてきました。

この地に原子力発電所ができたとき周辺の人たちは猛反対をしていたそうです。
福島での事故のことを思うともしここで同じような事故が起きたら自然保護区は壊滅しRyeの街も立ち入り禁止区域に入ってしまうでしょう。
数年前に近くに風力発電のプロペラが多数林立しているのを目撃しました。自然エネルギーに対する関心がイギリスでも高まってきていますね。

Derek Jermanの家を訪ねた後お昼ご飯をごちそうになりに旧友のDennis & Maureen(デニスとモーリーン)を訪ねました。


       
 ふたりには毎年ライを訪れるたびに
必ず会いに行きます。
 Maureenはお料理がとても上手。
今日は典型的な英国料理を作ってくれました。
 作ってくださったのはキドニー&ステーキパイ。
ポテトとビーンズの付け合せもイギリスならではです。
ちなみにお皿はデニスの作品。
以前鎌倉山のお店でもたくさん取り扱っていました。
今はコレクターズアイテムになっています。
 聖子ちゃんと禄子ちゃん姉妹。
二人はデニスにSussex Pig(ブタの置物)を
作ってもらうことにしました。
       
 Ryeの周辺にはYardと呼ばれる
アンティークを扱うお店がたくさんあります。
 古い家で不必要になった建材やインテリア雑貨が
Yardに集まってきます。
地元の人々のリサイクルショップですが
本物のアンティークもたくさん混ざっているので
宝探しのようです。
 早速購入しました。
6月末頃ポタリーへ到着します。
 たくさんの物のなかから自分の欲しいものだけが
不思議と光って見えます。バイヤーの技です。
       
 Rye滞在最後の日にクリームティーを
食べに出かけました。
このカフェは私がいつも行くお店ですが
生憎スコーンは品切れでした。
お店のふたりが近くの美味しいカフェを
教えてくれました。
 ふたりがお薦めのカフェ、Heiden。
ライのハイストリートに位置しています。
 早速クリームティーを注文しました。
大きなスコーンは一つで私達のお腹いっぱいにしてくれます。
クロッテッドクリームかバターをたっぷりつけて頂きます。
 お昼がわりになりました。


旅もそろそろ終わりに近づきました。
今回もたくさんの人々に出会い、助けられました。

       
 ハーブセミナーをしてくださったヘザー。
ご主人のロバートととても仲良し。
セミナーではロバートにも手伝っていただきました。
 アンとアナ。
アナは60年前に英国人と結婚しオーストリアから
イギリスにいらっしゃいました。
私達が滞在したコテージのお隣に住んでいらっしゃいます。
家の中にはオーストリアからお嫁に
いらしたときに持ってきた
古き良き時代のアンティークが何気なく
置かれていました。
 昨年スケジュールが合わなくてお会いできなかった
建築家のMr. Courtney-Benetteです。
今回やっと会えました。
地域の景観にかかわるお仕事をなさっています。
いっしょに仕事ができるといいねと話しました。
 Rye滞在最後の夜。
皆で打ち上げパーティをしました。
昨年お会いした貝島はるみさんもご主人のマークさん
と参加してくださいました。
       
 帰国の朝。
RyeからHeathrowまで車で2時間かかります。
朝のラッシュに合わないように
余裕をもって出発しました。
アンがお見送りしてくれました。
 今回も大変お世話になりました。
名残惜しい気持ちいっぱいです。
 Thank you and see you soon!
 やはり朝のラッシュに会い3時間近くかかって
ようやくヒースロー空港に到着しました。。。
 たくさんの荷物を持って元気に帰国です。
お疲れ様でした。

今回の旅は1週間の短い滞在でしたがもりもりのスケジュールで毎日があっという間に過ぎてゆきました。
いっしょに旅をしたメンバーは皆さん旅慣れていらっしゃるので私のほうがたくさんお世話になりました。
本当にありがとうございました。



最後に今回の旅が始まる前に一人でイギリスを回った時の様子を報告します。
もうすこしだけお付き合いくださいませ。

       
 3月のイギリスではBlackthornと呼ばれるサンザシの花が
長く暗い冬の終わりを告げています。
thornと言われるように刺があるので要注意。
私はこちらの家に30年ほど昔に住んでいました。
家も昔と同じで丁寧にメインテナンスをされており
住心地満点です。
いつ訪れても変わらないことにほっとします。
 この家のお母さん。Mrs. Jean Mander. 
Jeanは私のイギリスのお母さんです。
彼女に英国料理やお菓子を仕込まれました。

 お父さんのMr.Tom Mander.
英国紳士です。
朝食のテーブルにもいつもきちんと
ネクタイをして
出ていらっしゃいます。
 30年前からまったく
変わらない(!)ダイニング。
昔は4人の子供たちがいっしょに暮らす
にぎやかな家でした。
       ]
 日曜日の午後のSunday Dinnerでいただいた
典型的イギリス料理。
ミートとヨークシャープディング。
付け合せの野菜もポテトとビーンズでした。
 イギリスのお食事の最後に必ず登場するプディング(デザート)です。
この日は大きなビクトリアケーキと
ベイクドアップルが出されました。
ケーキはお皿に盛らずに大き目のボウルに入れて
上から熱々のカスタードをかけて食べるという
私の一番好きな食べ方で頂きました。
 キッチンだけは30年前より
きれいになっておりました。
この家のお父さんと次男でアーティストの
Jeffの作品です。
イギリスの家庭ではその家の男性が
DIYをするのが普通。
職人さん顔負けの腕前です。
 ここを訪れるといつも泊めてもらう
ベッドルーム。
このベッドもJeffの作品です。
       
 中庭に作られた小さな庭。
まだ植物たちは小さかったけれど夏になると
芝生のサークルが見えなくなるほど
背が高く育ちます。
 反対側のサークルにはデッキが作られていました。
ここは夏のダイニングスペースです。
Mander家にいたころは夏はいつも外で
お食事をしたものでした。
 Jeffが仕事をしている博物館です。
近くにロールスロイスの工場があるため
初期のころの
エンジンなどの展示もされています。
産業革命が始まったころのイギリスの
歴史を伝える素敵なMuseumです。
 写真は彫刻家、写真家の
Jeffry Tohmas Manderです。
Jeffは背後に写っている模型を20年以上かけて
作り続けています。
美しいDerbyshireの景色とその中を走る
鉄道模型を作り次世代に
残すという本当に気の長い仕事をしています。
長いスパンで考え行動するところが
イギリス人らしいですね。
       
 模型で観た美しい
Derbyshireへ早速行ってみました。
 Derbyshireの村々を訪ね歩くときこちらの
パブリックフットパスを通ります。
この川には鱒が住んでいます。
 次の村までPublic Footpathを歩いて行きました。  村に到着して最初にすることはやはり 
"Let's have a nice cup of tea!"です。
今日のケーキとクリームティをいただきました。
イギリスを旅する楽しさは美味しいお茶とケーキを
いただくことで倍増しますね。


旅の最後にKent州にあるDartford Grammer School(ダートフォードグラマースクール)を訪ねたときのことを報告します。

こちらの学校はイギリスのグラマースクールの中でも芸術や文化交流に力をいれております。中高一貫教育のなかで1年生と2年生の必修科目に日本文化と日本語が入っています。
日本文化を伝える目的でポタリースタッフの三田村さんの叔父様が作られた能面を三田村さん一族が学校に寄贈なさいました。
寄贈に至るまでのお手伝いをハウス オブ ポタリーでさせていただきました。


       
 グラマースクールの正面。
建物は築200年とのことです。
 入口を入るとすぐレセプションがあります。  こちらのレセプションの受付の横に寄贈された
能面が6枚ずつディスプレイされていました。
 この能面のために作られた特製ケース。
       
 右から校長先生のMr. Oakes,
中央は日本語のKatherine先生。
日本語が堪能で驚きました。
今回能面を寄贈する仕事で活躍してくれた
Mr. Dan English。
Danは最終学年を迎え10月からロンドンの大学で
ドラマの勉強をすると話してくれました。
 こちらのグラマースクールは男子校でした。  ロックスターのミックジャガーが
この学校の卒業生だったとか。
ミックジャガーの寄贈で立てられた
Mick Jagger Centerでは
お芝居、音楽会など数々のアートな
催しがされています。
 内部にミックの巨大な
肖像画がかかっていました。
とても優秀な学生だったそうです。




今回の旅もそろそろ終わりに近づきました。長らくお付き合いいただきありがとうございました!

2012年8月21日 荻野洋子
























皆様ごきげんいかがでいらっしゃいますか?
8月末から9月上旬にかけて初秋のイギリスを旅してまいりました。
帰国早々にイギリスから来客がありツアーのレポートが遅くなりました。(言い訳。。。。)
今日から少しずつ旅の様子を皆様へお知らせいたします。
どうぞお楽しみに。

2011年11月3日 荻野洋子

 
 ツアーのメンバーを紹介いたします。
左から木村有実さん、木ノ下清美さん、中央は荻野です。
右端は有実さんのお母様、その隣は吹野かおりさんです。

毎年のことですがいっしょに旅をするメンバーによって旅の内容が大きく異なります。

今回の旅では建築家の木村有実さんはイギリスの都市計画や建築物を見ることを、
ショップオーナーの吹野かおりさんは買付を
英語のブラッシュアップをなさりたい木ノ下清美さんは旅の前半はホームステイをと、
それぞれ目的のある旅をいっしょにさせていただきました。

       
 8月末に木ノ下清美さんを
Mrs. Sarah Stangroom宅へお連れしました。
Sarahの家は1930年代に建てられました。
内部は彼女のテイストで美しく居心地よく
整えられています。
 10月に来日したSarah.
愛犬のモンティとお出迎えして
くれました。
 ベイウィンドウ前の椅子は最近Sarahの
お母様から譲り受けたそうです。
早速同色のクッションを
作っておりました。
 朝食もヘビーなイングリッシュブレックファストではなく
フルーツやヨーグルト中心です。
Sarahの入れてくれるお茶は
絶品です!
       
 ホームステイでお泊りするお部屋です。  白とブルーにまとめられた
バスルーム。
 普段使いの食器もブルー&ホワイトの
コレクションから。
 木ノ下清美さんはこれから5日間
こちらに滞在なさいます。 
Good luck!


翌日木ノ下さんと別れてLondonへ戻り後発の吹野かおりさんと木村有実さん親子と合流しました。Londonから北へ移動し木ノ下さんをお迎えに参ります。

       
 出発の朝Hampstead Heathの丘にある
Kenwoodへ朝食を食べに行きました。後ろに映っているのはKenwood House内のOrangery
(コンサーバトリィ)です。
昔南方から持ち帰ったオレンジの木を育てるために
オーナーが作ったお部屋です。豊かですね。
 最近のイギリスのお食事は大変進化しました。
朝食もバリエーションがあります。
私はポテトコロッケのようなダンプリングとほうれん草のソテーをいただきました。
 木村さん親子はトラディショナルイングリッシュブレックファストになさいました。  かおりさんは助手席でナビゲーターをしてくださいました。これから訪ねる町への道順を地図で確認しています。
       
 今回の旅の最初の訪問地はWelwyn Garden City。
理想主義者だったSir Ebenezer Howardにより
1920年に創られました。
ハワード卿が描く理想の田園都市として有名です。
ウェルウィン駅へは
London のKings Cross駅から30分程で到着します。
 都市計画に基づいて街全体が計画されています。
正面に映っているハワードセンターはショッピングモール
であると同時にウェルウィン駅に直結しています。
中央のCommon(コミュニティー広場)を中心に
回りにはお店やレストラン、オフィス、
住居が配置されています。
広場のはずれに広いパーキングスペースが設けられ
ショッピングや仕事に出かける人々が
移動しやすいように考えられています。
 訪問した日が週末でしたので街の人々による
マーケットが開かれていました。


       
 マーケットで売られていたフォカッチャ。
日本のものよりずっと大きいです。
こちらでお値段は¥300.
 イギリスらしい無骨なカップケーキ。
お値段は¥150。
 かおりさんが早速ケーキを購入。  地元のフローリストが出していたハーブ苗のお店です。
ウェルウィンはロンドンに近いのでマーケットの
雰囲気も都会的でした。
       
 ハワードセンター内は駅と
ショッピングモールになっています。
こちらでお昼をいただきました。
 9月のイギリスにしては暑い日だったので
ホットティーではなくレモネードや
コーラを頼みました。
こんな風に出されたのは初めて。
 イギリスの定番ランチのひとつ。
キッシュを頼みました。
とても簡単な出し方なのに
とてもおいしくて
これもまた写真に撮ってしまいました。
 都市と田園の融合を目的とした都市計画には
そこに住む人々が楽しめる
アメニティの充実も大切です。
街の中心には大学、図書館、美術館、
ギャラリー、などそろっていました。


Welwyn Garden Cityから高速道路M40にてOxfordへ。OxfordからCotswoldsへ向かいます。
今日の目的地はChipping Camden(チッピングカムデン)です。

       
 途中は観光路線から外れ名もなきコッツウォルズの
村々を通り抜けました。
ミニクーパーも絵になりますね。
 築300年は立っていそうな茅葺屋根のコテージ。
きれいに手入れが施されていました。
住む人の愛情が感じられました。
 小さな村で出会った小さなアンティークやさん。
早速訪ねてみました。
 お掃除の行き届いた店内にはアンティーク好きには
たまらない魅力いっぱいの商品が並んでいました。
旅は始まったばかりなのにたくさん買ってしまいました。
       
 お昼どきだったせいか村のパブに
人々が集まり始めました。
こちらのパブはお二階がB&Bで
宿泊できるようになっています。
 Chipping Camdenの街につきました。
はちみつ色の建物が続くかわいい街です。
 ちょうど日曜日のため閉まっておりましたが
こちらは郵便局です。
入口のキャノピーの上のお花のアレンジが
目を引きました。
どうやってお水をあげているのかしらと現実的なことを思いました。
 こんなにおしゃれなポストにならお手紙を入れたくなりますね!
       
 チッピングカムデンは豊かな街のせいか
お店もみな洗練されていました。
こちらはインテリアショップです。
 ウィンドウディスプレィもお見事でした。  お昼は典型的イギリスのティールームでいただくことにしました。
今日のケーキやスコーンが盛りだくさんに並んでいます。
 朝ごはんをたっぷりいただいてしまったので
私はスコーンだけにしました。
大きいので1ケで十分お腹いっぱいになります。


       
 Chhipping Camdenの街の中心のマーケットホールは
1627年に建てられました。
今でも現役で使用されています。
 ライムストーンのコテージは
お店にもなっています。
建物の外観を損なわないようなシンプルな
看板がオシャレについています。
 お店やさんの店先は色とりどりの花々があふれていました。
ここにもオシャレな看板がついていました。
 どうすればこのような素敵な
ハンギングバスケットが
できるのでしょう。
ピンクのフクシャの色に合わせて
シルバー系のヘリクリサムが
ぴん!と立ち上がっていました。
       
 次の目的地Broadway(ブロードウェイ)に参りました。
有名なホテルの前のカフェではちょうど
ティータイムが始まっていました。
 このような建物を見ると皆がコッツウォルズに
憧れる理由がわかります。
通りに面したフロントガーデンにはお花が楽しげに
咲いており花に囲まれたベンチも経年した
美しさを見せていました。
 イギリス人はチャリティー精神が旺盛です。
こちらはブロードウェイの街の
チャリティーショップです。
リサイクルショップですが品質の良いお洋服やアクセサリーがたくさん並んでいました。
 こちらのチャリティショップでは売り上げは
地元の病院へ寄付されます。
たくさん寄付してもらえるように私達もたくさん買いました!
       
 夕刻、ストラッドフォード近くに住むMrs.Sarah Stangroom宅へお邪魔しました。  今日はSarahのお誕生日。皆でお食事に行くことになりました。  Sarahの家にホームステイなさっていた
木ノ下清美さんも私達に合流しました。
 Sarahが連れて行ってくれたレストランはイタリアンでした。
イギリスでもイタリアンは大人気です。


翌日の朝、Sarahに別れを告げCotswoldsの南の方へ移動しました。

       
 宿泊したゲストハウスは築120年のレンガ造りの家。
ここでも花々が迎えてくれました。
 ボリュームたっぷりの
イングリッシュブレックファストをいただき
早速出発です。
 Cotswoldsの観光案内に必ず載っている村、
Bourton on the Water。
いつ行っても人がいっぱいですが
何度訪れても厭きない魅力にあふれています。
 村を縦横に流れるStream(川)を中心にお店や住居が佇み調和のとれた
美しい街並みが出来上がっています。
美しい景観を保つことはイギリスの人々の誇りなのですね。
       
 こんなにかわいいティールームに出会いました!
ここでも看板はシンプルでオシャレな仕上がりでした。主張しすぎず建物を引き上げるデザインに敬服します。
 ティールームの今日のケーキとスコーン。クリームティー(スコーンとお茶のセット)は\780くらいでした。  ティータイムも旅の楽しみのひとつですね。  イギリスのティールームで出されるサンドイッチは素朴ですがとても美味しくお薦めです。本日いただいたものはピクルスとチェダーチーズのサンドイッチ。ピクルスというより野菜とフルーツのプリザーブのようになっています。別名チャットニィとも言います。
       
 ウィリアムモリスが一番美しい村だと絶賛していたBibury(バイブリー村)。
写真は有名なArlington Row。
 アーリントンロウの前の小路をお散歩しながら忙しく写真撮影をいたしました。どこを撮っても絵になりますね。  バイブリー村のアンティークやさん。
小さな店内でしたがクオリティの高い
アンティークがたくさん並んでいました。
もちろんたくさんお買いものをしてしまいました。
 今夜の宿泊先はアーリントンロウの入口に位置するInn。
写真の女の子はベッキィ。
予約のときに何度もお世話になりました。こちら
のホテルはお食事も美味しくお部屋も清潔でした。
お薦めです!
       
 翌日の朝は雨。今日はSussexへの移動日です。
出発の前にBiburyのマナーハウス、
Bibury Courtへ立ち寄りました。
お庭は自由に入ることができます。
 マナーハウスは現在ホテルになっています。
正面入り口を入ると長い廊下が続き
ダイニングやレセプションへ案内してくれます。
 こちらは昔はラウンジかライブラリィだったのでしょうか。
現在はホテルでのアフタヌーンティを
いただくときのお部屋になっています。
高い天井が部屋をより広く見せ重厚な
マホガニーの家具が豊かな演出をしています。
 Bibury Courtで偶然出会った紳士。
ピアースブロスナムのようなハンサムな方でした! 


今日は移動日。コッツウォルズからロンドンを通り抜けて南のサセックスへ参ります。

       
 コッツウォルズのアンティークやさんで
皆たくさんのお買いものをしてしまいました。
 移動の途中で。今日は車の中でティータイムです。  午後ようやくRye(ライ)に到着しました。
コッツウォルズとまた異なる建物や街並みが
迎えてくれました。
 Ryeの町の丘の上の教会。
12世紀に建てられたものです。
ゴシックやバロック建築のようなきらびやかさは
ないけれどシンプルな美しさに感動します。
クリスマス以外は毎日オープンしています。
       
 今日はMrs. Ann Lingard(アン)と
お食事の約束です。
アンをお迎えに参りました。
9月のアンの庭みはダリアやシュウメイギクが
咲いていました。
 本日のディナーをいただくFish Cafe.
この建物はアンが現役でお店を経営なさっていたころ彼女のショップ兼倉庫でした。何度も買付に訪れた懐かしい建物です。レンガ造りの建物はサセックス州で初めての防火建築物として認定をうけたものだとのことです。
 Mrs. Ann Lingard と日本人ジャーナリストの
貝島はるみさんです。
はるみさんにはこののち皆でとても
お世話になってしまいました。
 イギリスのお料理も本当に進化したなと思います。
こちらはズッキーニとオリーブのマリネの上に
ホタテ貝のグリルがのっていました。
フレンチともイタリアンとも言えない微妙なお料理でした。
       
 翌日Ryeの建築家を訪ねました。
こちらの家は中世に建てられたままの
オリジナルの外観を残しています。
 Mr. Griffiths(グリフィス氏)はライの建築物保護のために
お仕事をされています。
ご自宅は自らの設計で何度も改装をし
快適な住まいによみがえりました。
ライの建築物について講義をしてくださいました。
 グリフィス氏によりわかったことの一つ。
写真の右側のハーフティンバーの建物は中世のままの外壁です。左側は後年の火災によりハーフティンバーの上にレンガを貼ってしまいました。レンガの下は漆喰壁が残っているそうです。
 近年レンガの外壁を白くぬることが
流行になりました。
ライの町の白壁はレンガ下地のものも多くあります。
       
 グリフィス氏に建物のことを教えていただいたので
歩いていても家々を見る目が以前と違ってきました。
ライのハイストリート(銀座通り)です。
小さな町ですがオシャレなお店がたくさん並んでいます。
もちろんアンティークショップも多数あります。
 この建物は銀行です。
外のベンチでくつろぐお年寄りの姿も
絵になっています。
 街並みを守ることは政府の指針がしっかりしていることは必須ですがひとりひとりの住民たちの努力があってこそです。


旅をしていて出会った素敵な人たち。
Rye在住の日本人ジャーナリスト、貝島はるみさんの家に招かれました。
はるみさんのご自宅はライのほぼ中心に位置した古いコテージです。
内部のインテリアははるみさんのテイストでまとまりシックで大人可愛く洗練されていました。
インテリアはその人を表すものだとつくづく思いました。

       
 貝島はるみさんです。
長いことパリコレクション等に係っていらしただけあって本当にお洒落で素敵な女性です。
 はるみさんのご主人のマーク氏。
アイアン作家でいらっしゃいます。
おもてなしいただきありがとうございました!
 日本食が恋しくなってきた私達のために
お味噌汁を作ってくださっています。
キッチンも明るく居心地がよさそう。
奥ははるみさんのアトリエ。
陶芸をなさるのでろくろが置かれていました。
 日本食をご夫婦でよく召し上がるだけあって
手鞠寿司も手早く作ってくださいました。
       
 ご自宅のダイニングは小さなコートヤードに
面しています。
夏はお庭で過ごすことも多いそうです。
 コーナーの作り方もお洒落。
照明はほどよく落とされており居心地良い明るさに
私達の会話も弾みました。
 お家のロフトにかわいいゲストルームが用意されていました。
窓からライの教会のタワーが見えます。
 ベッドサイドに何気なく置かれたウォッシュテーブル。
こちらにお泊りするゲストがアクセサリーや化粧品を置くのにちょうど良い大きさです。素敵な夢が見られそう。。。


ライからロンドンへ戻る日の朝、週に1回だけ開催されるライのアンティーク市に出かけてみました。
このフリーマーケットは宣伝されていないので一般にはあまり知られていません。地元のディーラーたちやライに住む人たちだけが知っているマーケットです。

       
 朝6時からディーラーたちが集まってきます。
私は7時と10時に2回訪れましたが出ているモノたちは
まったく違っていました。
掘り出し物がたくさん。
 とても奇妙なものもたくさん
見つけてしまいました。
 かおりさんが偶然見つけた
ライのセレクトショップ。
アンティークから化粧品、お洋服などオーナーの
センスでオシャレな商品が並んでいました。
 かおりさんがたくさん買いつけられました。
       
 午前中の買付が終わりちょっと一息。
また別のお店でスコーンをいただきました。
どのお店も独自のレシピで作っているので
ちょっとずつ違うお味でした。
 かおりさんはお茶をいただく暇もなく
せっせと買い付けたものをチェックし
梱包しています。
バイヤーは重労働ですね。
 こちらのおふたりはこの旅最後のスコーンの
写真撮影に大忙し。
 お母さんだけひとり悠々と
お茶を楽しんでいらっしゃいます。
今回の旅ではお母さんがいっしょで和みました。
お母さんを囲んで家族旅行をしているようでした。


翌日の朝ロンドンからそれぞれの目的地へ旅立ちます。

       
 この旅最後の朝食はハムステッドの
オシャレなベーカリーカフェで。
通勤途中の朝ごはんをいただく
お客様がいっぱいでした。
 焼き立てパンの他にサンドイッチやキッシュ、
サラダなど美味しそうなものがショーウィンドウに
入っています。
好きなものを選んで温めてもらいます。
 ホウレンソウのパイとコーヒーにしました。
イギリスの朝食は本当に美味しい!
 ベーカリーのお兄さんとお姉さん。
二人とも笑顔が素敵でした。
朝からこんな笑顔に出会うと1日が楽しくなりますね。
       
 これからかおりさんと木村さん母娘は
パリへ向かいます。
木ノ下清美さんはヒースロー空港より
帰国の途に着きます。
 パリ行きユーロスターが発着する駅、
Kings Cross駅です。
ここから2時間でパリへ到着します。
3人はこれからパリでまた買付のお仕事をなさいます。
Good Luck!
 ヒースロー空港は世界一飛行機の
発着が多い空港とのこと。
いつも大勢の人たちでにぎわっています。
来年のオリンピックのための
準備がそこここでされていました。
 4人に別れを告げた後、
今日はこれから車で北のNorfolkへ参ります。
もうしばらく旅の報告を続けます。



Londonから高速道路M11を北へと走りNorfolkへ参りました。
Londonの北東部に位置するNorfolk(ノーフォーク)は北海に面した穀倉地帯です。主要な産業は毛織物と農業。
広大な土地にラベンダーを栽培しているラベンダーファームも有名です。

       
 フラットな広々とした土地に大きな
農家がたくさん見えました。
人工密度が低いのでゆったりしています。
 ノーフォークは風が強いエリアです。
水平線にうっすらと風力発電のファンが見えます。
イギリスでもここ数年来自然エネルギーへの
関心が高まっています。
 ライの浜辺もそうでしたがノーフォークも美しい
小石の浜でした。
 この石はフリントと言われ大昔から
建材として使用されています。
       
 Holt(ホルト)という名の町に来ました。
ロンドンから遠く離れた町なのに
洗練されていて驚きました。
ノーフォークは豊かな州なのですね。
 Flint(フリント)で仕上げられた家の外壁。
こんなに美しい建物は初めて見ました。
同じようなサイズの天然のフリントを手作業で貼っています。
100年たっていても寒さや風雨から家をしっかり守っています。
 Holt(ホルト)の家々の美しさは窓にもありました。
セミディタッチドハウスのドアの赤がフリント石の
シックさを引き上げていますね。
 ちょうどお昼時でしたので
街のカフェもにぎわい始めました。
       
 地元のパン屋さんでお昼を買うことにしました。  キッシュやミートパイと並んで甘いパンもたくさん。
イギリス人は甘党です。
 お昼をサンはサンドドイッチで済ませたので
こちらのカフェでケーキとお茶をいただくことにしました。ここは自然保護区にあるビジターセンターです。
 ノーフォークの海岸線には広大な
野鳥の保護区があります。
英国中から鳥の愛好家たちが集まってきて
バードウォッチングをしています。

今回の旅の目的のひとつは建築物を見ることでした。特にエネルギーを作る建物を見学することが大きな目的でした。
穀倉地帯であるノーフォークでは自然からのエネルギーを上手に取り入れる術がたくさん見られました、

       
 こちらのビジターセンターの建物は
電力を常設の風力発電により賄っています。
大きな陸屋根から流れる雨水を地下タンクに
貯蓄し再生利用したり、
屋根の上には牧草を植えて
断熱材にするなど可能な限り
自家エネルギーで建物の設備を使用できる
工夫がされています。
 内部は広々としたカフェと
お土産物屋さん、
インフォーメーションセンター
になっており
ビジターたちが快適に過ごしています。
 Nature Reserve Area(自然保護区)には
数キロごとにHide(ハイド)といわれる
小屋が設置されていて
ハイカーたちがバードウォッチングを
楽しめるようになっています。
 Hideの中。みんなが1列に並んで双眼鏡で鳥を探しています。
バードウォッチングは日本でも人気だと聞きますが
イギリス人たちにはかなわないなと思いました。


今回のイギリスの旅もNorfolkが最後となりました。

イギリスを車で走っていると南のサセックスも北のスコットランドも国中が大きな公園のように美しく景色はどこも似ているなという印象です。
でもうねうねと連なる田舎の道を走っていると地域によって建物が大きく異なることに気が付きます。
産地直送の建材でつくられた家々は何百年も大切に受け継がれ経年した美しさにあふれています。
ライムストーンの産地、コッツウォルズではちみつ色のコテージに感動し、中世の街ライでハーフティンバーの家々に魅せられ、
ノーフォークではフリント石の外壁の家に感心したり、、、イギリスの旅は刺激的です。
また帰ってこようといつも同じ思いで帰国します。

旅のレポートに最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2012年もポタリーツアーを企画しております。
また皆様へ楽しい報告ができますように。

2011年11月24日 
荻野洋子































皆様ご機嫌いかがでいらっしゃいますか?


今年も恒例のポタリーツアーを6月から7月にかけて開催いたしました。
今年で3年目ですがツアーガイドをするときは皆さんをどちらへお連れしようかしらと
いつもドキドキワクワクいたします。
これから少しずつ旅の様子をご報告いたします。
どうぞお楽しみに!

2010年8月

荻野洋子



始めにいっしょに旅をした方々を紹介いたします。

みどりさんとシャーロムさん、中川夫妻。
今回のツアーはおふたりのハネムーンでした!
昨年もご参加くださった富士さんとさちさん。
おふたりは最初の1週間は英語のお勉強のために
ホームステイをなさいます。

ヒースロー空港でグループが2つの班に別れそれぞれの目的地へ参りました。
今回はロンドンに立ち寄らず中川夫妻はRye(ライ)へ
富士さんとさちさんは昨年同様に英国人デザイナーのMrs. Sarah Stangroom宅へ直行しました。

Ryeの有名なマーメイドストリート。
中世のままの石ころ畳が足の裏に
あたって歩くと痛い道です!
こちらもRyeの有名なゲストハウス、
Jeaks Houseです。私は1度だけ宿泊
したことがあります。お部屋はどれも
アンティークな雰囲気いっぱい。
朝食もトラディショナルなイングリッシュブレックファストでしたが
アンティークテーブルウェアに盛られており、
目もお腹もいっぱいになりました。
中川さん夫妻。
明日から10日間ご一緒に
旅をいたします。


Mrs.Sarah Stangroom宅。
お庭は夏の香りに満ちておりました。
真夏でも気温は20度前後。
湿気がなく爽やかな気候です。
さすがデザイナーのお宅!インテリアの美しさに
いつも見とれます。
これから1週間英語漬けの毎日を過ごされます。
Good luck!


6月のRye(ライ)は夏の美しさに満ちておりました。
Ryeで過ごす3日間は昨年と同じ★★★★★Five Starのゲストハウス、Oaklandsから始まりました。

Oaklandsの朝。 TonyとDiane,オーナー夫妻に
暖かく迎えられました。
ゲストハウスからみた周辺の景色です。
なだらかなSussexの平地がのんびりと続いています。
清潔でおしゃれなインテリアのお部屋で
すっかり寛いでいらっしゃいました

ゲストハウスに泊まる楽しみの
ひとつはもちろんイングリッシュ
ブレックファストです。
オーナーのダイアンはとてもお料理が上手。
お好みでお魚の朝食もチョイスできます。
写真はスモークサーモンです。
フレッシュなパイナップルをお庭で採れた
ブルーンベリーといっしょにいただきました。

たっぷり朝食をいただいた後はRyeの街へ出かけます。

Ryeは街全体が中世の佇まいです。
古い建物にふさわしい古き良きモノたちを
扱うアンティークやさんがたくさんあります。
みどりさんが写真撮影をしている間
シャーロムさんはアンティークの品定めを
しております。
石畳を登りながらお買い物の相談。 ショーウインドウに並ぶアンティークに
心そそられます。


歩きつかれて休憩。
お茶を飲みに参りましょう。
Ryeのハイストリートのティールーム。
どっしりとしたアンティークのドァが
お出迎えしてくれました。
オークのカウンターの上には
本日のケーキやスコーンが
ディスプレイされています。
古い本も閲覧できます。
図書館のような落ち着いた雰囲気でした。


ティールームの窓からハイストリートを
行きかう人々や車が見えます。
ちょうど南アフリカでワールドカップを
開催している時期でした。車や家の窓に
イングランドを応援するためのフラッグが
着いていました。
夕刻、Ryeに住むMrs.Ann Lingard
を訪ねました。
Annのお庭はバラの花盛り。
夕刻は一段と良い香りに満ちています。


Annがバーベキューの準備をしてくれました。
今日のお夕飯はお庭でいただきます。
早速シャーロムさんが火をおこします。 AnnがRyeのお肉屋さんから買ってきてくれた
ソーセージ,ポーク&チキン。Free Rangeなので
お肉がしまっていて美味しかったです。
バーベキューが趣味のシャーロムさんは
火をつけるのが本当に上手でした。

イギリスの夏はなかなか暮れません。午後10時過ぎまでお庭で寛ぎました。




翌日の朝Oaklandsでゆっくり朝食をいただいてから有名なプライベーガーデンPashley Manorを訪ねました。

1550年に建てられた当時のままの
姿で私たちを迎えてくれます。
四季おりおりの花が咲き乱れる美しい
庭園を通ってカフェまで参ります。
お庭を見渡せる位置にオープンカフェが併設
されています。こちらでランチをいただきます。
せっかくイギリスにいるのだからイギリスならではの
お食事をと思い注文したのはコテージパイ。付け合せの
お野菜やポテトがどっさりありパンが食べられませんでした。


私たちの尊敬する友人。Mrs. Ann Lingard

毎朝自宅近くの公園を愛犬の
ベンとお散歩します。
背筋がぴんと姿勢の良い
Annはいつも元気いっぱいです。
Pashley Manorへいっしょに
おでかけしました。
おしゃれなAnn.
この日は赤いリネンのロングスカートを
はいていらっしゃいました。


みどりさんとシャーロムさんは乗馬が得意です。
この日はRyeのはずれの小さな村(Iden Village)の馬場に乗馬に出かけました。

ケント州とサセックス州はサラブレッドの
産地です。
この馬場にもたくさんの美しい馬たちが
手入れをされていました。
乗馬の前に頭にぴったりの
お帽子をさがしてます。
とてもよく似合っていますよー。 シャーロムさんの選んだ黒毛の馬はちょっとお転婆で
シャーロムさんを振り落とそうと悪戦苦闘してました。
でも。。。彼にうまく
押さえられてしまいました。
ふたりともIden村を1周してくるそうです。



週末はLondonで過ごすためにRyeからLondonへ戻ってまいりました。
土曜日の朝早速Portobello Flea Market(ポートベロー)へ出かけました。

Londonは快晴。気温は25度。
湿度がなくさっぱりしております。
朝からPortobello Roadの両側にびっしりと
露店がでております。
毎年観光客が増え人でいっぱいです。 お昼は近くのイラン料理のレストランへ参りました。
私には初めてのイラン料理。写真は野菜のディップ。
ヨーグルトベースでとてもヘルシー。
焼きたてのチャパティーに付けていただきました。
レシートに書かれた文字ももちろん
アラビア文字でした。。。


Portobello Roadのペルシャ絨毯やさん。 シャーロムさんはアンティークのペルシャ絨毯の
買い付けをすることにしました。
価格の交渉をイラン語でしております。 交渉成立。
早速日本へ送ってもらうことになりました。


このお店は映画ノッティングヒルの恋人にも
出てきた本屋さんです。
Travel Book Shop(旅行の本の専門店)
Londonの本屋さんは本当に
お洒落ですね。
こちらの本屋さんは
お料理本の専門店。
内部にオーガニックのカフェがあり
お食事もできます。
外でもスパイスやお菓子などを
売っています。
私の大好きな本屋さんのひとつです


Londonを訪ねると必ず訪れる美術館のひとつ、Victoria & Albert Museum(V&A)。

美術館の中も素敵ですが建物の美しさに
いつもうっとりします。
こんなに内容が豊かなのに入館料は無料です。
イギリスの懐の大きさを感じます。
日曜日の午後はご近所の人たちでいっぱい。
お弁当を食べたりベンチでのんびり本を読んだりしています。
V&Aのカフェも素敵です。
ピアノの生演奏を聴きながらゆったり
お茶をいただけます。
こちらのふたりはお茶ではなくて
ワインにいたしました!


V&Aまで来たのでKensington Palace内のオランジェリーカフェでお昼にしました。
故ダイアナ妃のお住いだったパレス内の建物ですので優雅で美しい佇まいです。

日曜日はたくさんの人たちでお昼はにぎわいます。
順番にてきぱきテーブルへ案内してくれます
内部のインテリアの素敵に見える理由の
ひとつはやはり天井が高いことにありますね。
今日のケーキやスコーンが
中央のテーブルに並んでいます。
私が頼んだランチはポテトグラタン。
可愛いフライパンに載って出てきました。
みどりさんはアフタヌーンティーセットになさいました。
お茶の代わりにミントティーを注文するとグラスに
いっぱいのフレッシュミントの葉で爽やかな
ドリンクを作ってくれました。


翌日の朝ごはんはHampsteadの近くのKenwoodでいただきました。朝食後はコッツウォルズへ移動します。

毎日お天気に恵まれ美しいイギリスの夏を
思い切り堪能しました。
カフェテリアで自由に選べる朝食。
イングリッシュブレックファストのスモールサイズを
選びました。
仲良しのふたり。 Kenwoodのアウトドァカフェはローズやハーブの
良い香りにあふれていました。
なかなか去りがたいけれどこれからコッツウォルズへのドライブです。


Londonから高速道路M40を通ってOxfordへ。
Oxfordから田舎道を走りながらコッツウォルズの中心へ向かいます。

コッツウォルズの家々は美しいハチミツ色のライムストーンで建てられています。昨年とまた異なる村へ参りました。こちらは村のクリニック。お洒落なお医者さんです。 お医者さんのお隣の雑貨屋さん。
入口は狭いけれど縦長の間取りのためお店の中は奥へ向かって広いです。
お伽の国の家のような小さなコテージ。どんな方が住んでいらっしゃるのかしらと想像力がかき立てられます。 ピンクのゼラニウムにシルバー色の葉の組み合わせがブリキのウインドウボックスにぴったりでした。お洒落な窓辺です。 アプローチの植栽がシンメトリーにデザインされているため奥の建物が貴族的に見えます。アプローチがハーブいっぱいのノットガーデンだったら。。。と頭の中でたくさんのパターンを想像してしまいました。

夕刻、コッツウォルズの村々を通り過ぎ富士さんとさちさんの滞在するMrs. Sarah Stangroom宅へ向かいました。

久しぶりに全員で集まりにぎやかに夕食のテーブルを囲みました。
Sarahが手料理でもてなしてくれました。
Mrs. Satah Stangroom。
デザイナーの彼女とは20年来の友人です。
さちさんが滞在していたお部屋。
おしゃれで居心地がよさそう。
サラのお孫さんのチャーリーは2歳になりました。 
かっこいいおばあちゃまです。

サラの家には2匹のパグ犬、バーティとモンティがおります。
2匹ともものすごく人懐こくてやんちゃ。いっしょにいると本当に和みます。

モンティがさっそくみどりさんを歓迎に登場しました。 いきなりみどりさんの背中から肩に飛び乗りました!
みどりさんはびっくりして固まっております。
みどりさんの耳にKiss.
みどりさん:ひえーっ!
サラに叱られてしょんぼりのモンティ。


にぎやかな珍道中の旅も前半が終了しみどりさんとシャーロムさんは明日帰国します。
代わって富士さんとさちさんが合流し残りの旅を続けます。

いつものHampsteadのゲストハウス。
今朝はこちらで朝食をいただきます。
English Breakfastをたっぷりいただき
大満足です。
これからヒースローへ向かいます。
お迎えのタクシーを待っているふたり。
楽しい旅でした!ありがとう。
同日の午後、ユーロスターでパリに向かいます。
明日からはパリからのレポートをいたします。
お楽しみに。



LondonのSt. Pancras駅午後4時発のユーロスターに乗ってParisへ向かいました。

ユーロスターに乗って2時間でParis北駅に到着しました。
LondonとParisは1時間の時差があるので時計を
1時間進めました。
北駅はいつも旅行者でにぎわっております。 早速サンジェルマンのホテルへ。
今回はアパートメントホテルを予約しました
ので可愛いキッチン付でした。
何でも揃っていてお料理可能なのですが
せっかく美味しいパリに来たので
外食をすることにしました。
ホテルの部屋から見たパリの景色です。
Londonとは雰囲気の異なる色合いと
形状の建物が連なっています。
お部屋はロフトだったので眺めは抜群でした。


サンジェルマン界隈の裏通りを歩いて
レストランを探しました。時刻は9時。
ハイシーズンのパリはまだまだ暮れません。
ホテルの近くにビストロを発見。
お外のテーブルに案内してもらいました。
地元の人たちでいっぱいでした。
本日のメニュー。
黒板の品書きはもちろんフランス語
チキンのサラダと子牛のカルパッチョ。
安くてボリュームたっぷり。
とても気楽なビストロだったのに
ものすごく美味しくて大満足でした。


ホテルのお洒落なベッドルームで
ぐっすり眠りました。
今日も忙しい1日が始まります。
早速朝食を食べに出かけました。
パリの街には毎朝大きな清掃車が来て
水を撒きながら町中をお掃除してくれます。
道が濡れているのはお掃除が終わった証拠です。
優雅なパリの建物。 出勤途中のパリ市民たちがカフェで朝食をとっています。
私たちも仲間入り。
定番のコンチネンタルブレックファスト。
焼きたてクロワッサンとカフェオレをいただきました。


朝食後は近所のマルシェを
覘いてみました。
サンジェルマンマルシェは
カルチェラタンに近く庶民的。
マルシェの内部のフードコーナー。
建物内部にお店が入っているので
雨の日もにぎわっております。
美味しそうなスウィーツのお店。
思わず見入ってしまいました。
ボリュームたっぷりのケーキは平均プライスが
3ユーロ程(\300〜¥350)。
美味しそうな食材ばかり。
お昼ごはん用にバケットサンドウィッチを
買いました。


この日はパリ郊外の村、ジヴェルニーのモネの庭を訪ねました。

パリから車で1時間ちょっとでモネが晩年に
暮したジヴェルニー村に到着します。
とても有名なのでたくさんの観光客が訪れます。 このグリーンがモネの庭や家の
そこここに使われておりました。
メインカラーなのでしょうか。
庭園に入ると奥にモネの家が見えます。
窓のフレームもグリーンです。


7月のモネの庭は夏の花が咲き乱れておりました。 ピンクのローズトピアリーがお庭の中央を
飾っています。暑い日でしたので園丁が水撒きを
せっせとしておりました。
キングローズのアーチ。 ローズやアリウムなどピンクの花々の
饗宴です。


モネが作った池。
この池に水を引くためにモネは市役所でたくさんの
手続きをしなくてはなりませんでした。
役所での手続きを済ませてから近くの小川から
水を引きこみ美しい池が出来上がりました。
この池を作ってからモネは睡蓮の絵を描きました。
モネの寝室から見たお庭です。
バルコニーのテスリの色もグリーン。
イギリスのガーデンと異なり一見植栽プランが
無秩序に感じられました。
でも良く見ると色彩と光の画家モネらしい色の
グラデーションが
存分に楽しめるカラープランによって作られたお庭でした。
昼間の光でみた明るい庭と異なり夕刻は
きっとシックで幻想的に変貌するのでしょう。

Parisのお店やさんetc.

Parisのパンやさん、Paul. 
Londonにも
支店があるのでよく見かけますが
Parisのお店はシックで素敵でした。
朝食にいただいたリンゴのペストリー。
カフェオレといっしょです。
カルチェラタンの気軽なカフェ。
テーブルの色が全部異なり
おしゃれでした。
早速お昼をこちらで
いただくことにしました。
お店の中では美味しそうな食材も
販売しておりました。
お隣のテーブルにいらしたカップル。
おふたりとも暖かい笑顔が素敵でした。


Parisのセレクトショップ、
メルシ。
古い建物がお店に
緊張感を
もたらしています。
内部は衣食住に関わる
雑貨やお洋服が
おしゃれにディスプレイ
されていました。
カフェでいただいたお昼は
ベジタリアンのためのサラダランチ。
冷たいスープは夏らしく
スイカテイストでした。
カフェから続くパティオには
ハーブや野菜が植えられていました。
カフェで使うのでしょうね。
忙しいご主人様の足元で眠るジャック君。
和みます。


marciを訪ねた本当の理由は
こちらの本屋さんでした。
あらゆるジャンルの古本が壁面いっぱいに
並んでいます。
選んだ本を閲覧するカフェも併設。
ゆっくり豊かな時間を過ごせます。
同じくパリの本屋さん。
店主のムッシューが本の説明を丁寧にしてくれました。 本好きのさちさんが買った本。
フランス語なので私は読めなかったけれどどの本も
装丁が可愛くて眺めていてあきません。


短い滞在でしたがParisを存分に楽しみ
Londonへ戻る日となりました。
Parisの北駅からユーロスターに乗ります。
ユーロスターに乗って2時間。
LondonのSt. Pancras駅に帰ってきました。
Parisとまた雰囲気の異なるLondonの駅。
Parisも素敵でしたがLondonへ戻るとほっとします。


Hampsteadへ戻り時計を1時間戻しました。 早速近くのレストランへお食事へ出かけました。
このお店は和食っぽいお味のお店なので
よく通います。
こちらは特製チキンスープ。野菜たっぷり。
大きな器に入っているのでこれだけで
お腹いっぱいになります。
典型的イギリス料理のフィッシュケーキです。
お魚のコロッケみたいなものですがこれも日本食ぽくて
よくいただきます。このころになると日本の御惣菜が恋しくなりますね。

London最後の朝。さわやかなお天気。朝食を食べに出かけました。

Hampsteadの裏通り。石畳の道沿いに
可愛いカフェやアンティークショップが並びます。
こちらはすごく美味しい焼き立てのパンと自家製
プリザーブが自慢のカフェです。オーナーのマダムが
エマトンプソンのような美人でした。
今朝のメニューが黒板に書かれています。
どれにいたしましょう。
まず熱々のお茶がポットいっぱいに
出てきました。今日のプリザーブは
ラズベリーとブラックカラントでした。


パリでいただいたクロワッサンはカリカリでしたが
こちらのものはしっとりしてました。スモークハムを
はさんでいただきました。
おばあちゃんに叱られてしまいそうですが
ブラウンシュガーのポットにスプーンが
真っ直ぐにたてられていました。
このお店と同じくきどらない何気なさがとてもお洒落にみえました。
朝ごはんのあとでヒースロー空港へ。
Check inを済ませ帰路につきます。
長い1日の始まりです。
空港でお別れするときはちょっと寂しくなってしまいました。 
楽しい旅をごいっしょできて幸いでした。
See you in Japan!


今回の旅もお天気に恵まれ楽しく過ごすことができました。
いっしょに旅をし良い思い出を共有できただけでなく皆さんから教えていただくことが本当に多く勉強になることばかりでした。
私はこの後Scotlandの北の島々を旅いたしました。そこで出会ったモノや人々を引き続きご紹介いたします。
もうしばらくお付き合いくださいませ。



Londonから飛行機に乗って1時間半。
ScotlandのAberdeenに到着しました。
Aberdeenを夜9時に出港するフェリーに乗って
Shetlandの州都、
Lerwickに朝7時に着きました。
島の生活では船は必須です。
港にはたくさんの船が停泊していました。
州都なのですがLerwickは
素朴で小さな村のようでした。
人々は皆親切で優しく
豊かに暮しています。
人口よりもたくさんいる羊たち。
子羊とお母さん羊のペアで
行動しています。
シェットランドという名前がついた
セーターになる羊毛を着込んだお母さん羊。凄みがありました。


Lerwickはシェットランドの南に位置しています。
これからシェットランド諸島の最北端の島、
UNST島へ参ります。
島での交通手段はいつもフェリーです。
UNST島に着きましたがフェリー乗り場の
周りにもお店は何も無し。
島での生活を支えるお店は2件だけ
島の中央にあります。
これから車でさらに北へ参ります。
UNST島の最北端の入り江に住む
アーティストを訪ねました。
小高い丘の上の白い家が彼らの家です。
私たちは運良くその近くのコテージを
借りることができました。


彫刻家のTony.
彼はオーロラの見える入り江の
白いコテージで仕事をしています。
古い屋根瓦を使って
製作したオブジェ。
アンティークブラスの湯たんぽを使ったオブジェ。
写真では伝わらないのですが
とてもユニークで暖かい
雰囲気にあふれていました。
シェットランドの羊の毛を手染めで染めた
毛糸を使用しています。
これは糸サンプルでこれから
大きなブランケットやセーターになります。
写真では見えにくいのですが夜空に
たくさんの星が描かれています。
夜は本当に降るほどの星が見えます。


Shetlandでは羊のために木を切り倒してしまいました。
島中が牧草地になっています。
手前は羊の親子。
いつもペアで行動しています。
切り立った崖の上にパフィンの
姿を良く見ます。
野鳥の宝庫でバードウォッチングの
ハイカーにたくさん出会いました。
こちらは島にひとつの
ビジネスセンター兼公民館。
島の社交場です。
無料で無線LANが使用できるので
パソコン持参で1日中仕事を
させてもらいました。
日曜日は島の人たちが
ボランティアでランチを
作ってくれます。
ビュッフェになっており
¥500くらいで
お腹いっぱい食べられます。
島の暮しは豊かで
ゆったりしています。
人々はいつも笑顔で
親切でした。


船と飛行機を乗り継いで北の島、ShetlandからScotland北西部のアウターヘブリディーズの島、Lewis島へ参りました。 ここでは公用語は英語ですがケルト人の文化を守るためゲール語も使われています。上の標識はGaelic(ゲール語)で書かれておりました。 島での生活に欠かせない船。ハーバーにはたくさんのプライベートヨットが停泊してました。 滞在中に偶然ルイス島のお祭りに遭遇しバグパイプの生演奏を初めて聞きました!スコットランドに来た!と実感しました。 スカートを穿いた男性たち。
スコットランドですね。


Lewis島でヘブリディーズ諸島を巡る船に乗せてもらい船で北の島々を訪れました。
これからLewis島のお隣の島へ上陸します。
スコットランドでは切妻屋根に白い漆喰の壁の家が多く
曇りがちで暗い景色を明るく引き立てています。
こちらはもと村の郵便局でした
今は個人のコテージとして住まわれています。
ピンクのバラの垣根を通り過ぎると村のパブに入れます。村には必ず1軒パブがあり社交場になっています。 高い建物が何も見えません。
憧れの海辺の暮しを垣間見ました。


豊かな資源を育む北の海。時々イルカの群れに遭遇しました。私たちの船の横を泳ぎながら挨拶に来てくれました。
感激して写真を撮り忘れてしまいました。。。
Highland西部のInverview Garden.
ニュージーランドから移植された
木々がたくさん見られました。
今回乗せてもらった船のキャプテンと副キャプテンのInnesとSeon。二人ともブルーの美しい目をしていました。 楽しかった船の旅を終えLewis島の州都、Stornowayからスコットランド本島へフェリーで渡ります。 Lewis島と本島を結ぶフェリーが到着する港町Ullapool.白い漆喰と切妻屋根の家々が並ぶ可愛い町でした。
ここからバスでInvernessへ出て飛行機でLondonへ戻ります。長かった旅も終わり帰国の準備をいたします。


スコットランドへは以前仕事でエジンバラとグラスゴーへ行ったことがありましたが都会はどこも似ているなという印象でした。
今回は北に暮す人々の生活が知りたくて島巡りを思いつきました。
最初に訪ねたシェットランドでは15年ほど前にロンドンで会ったニットデザイナーの女性に会えました。
彼女に会わなかったらShetlandという島のことを思い出さなかったかもしれません。彼女のおかけでまた多くの出会いがありました。
北の国では自己紹介をするたびに[私はスコットランド人です。]と皆胸を張っておっしゃいます。
ヘブリディーズではゲール語を話したり。。。北の人々がイングランドと違う文化を育んでいることを感じました。
イギリスという国の面白さかつ彼らが抱える問題を垣間見まつつ、、、やはり私はイングランドもスコットランドも含めたイギリスが好きだなとあらためて思いました。

旅の間協力してくれたイギリスの友人たち、スコットランドで出あった新しい友人たちに思いを寄せながら今回の旅のレポートもやっと今日で終わります。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしております。

2010年10月24日
 荻野洋子
























2009年10月1日木曜日
旅行をごいっしょした皆さんと集まり写真交換をいたしました。

皆さんそれぞれが何百枚もの写真を撮りましたので
見ごたえのあるアルバムになりました。
雑貨ショップオーナーの清重さんが写真集で
素敵なオリジナルノートを作ってくださいました!
カントリーリビングダイアリィのようです。
Thank you for your wonderful work!

ありがとうございました!








皆様ご機嫌いかがですか? 

5月から6月にかけてイギリスを旅して参りました。
今回もお客様を伴ってツァーを開催。 昨年とまた異なる顔ぶれで一緒に楽しくイギリスを堪能いたしました。

少しずつ旅の様子をご報告いたします。

2009年7月 荻野洋子




2009年5月18日ロンドン到着。
今回の旅のメンバーの皆さんです。
いつもロンドンでの定宿にしている
ハムステッドのゲストハウスです。

去年と同じお部屋が暖かく
迎えてくれました。
窓の外には古いレンガの町並み
が見えます。


2日の朝。

翌朝の朝食はKenwood(ケンウッド)
ハウスへ食べに参りました。
広大な敷地の中に野生のウサギが
跳びはねております。

大きなぼたんの木が見事に花を咲かせて
おりました。

邸内にあるダイニングルームへ。
天井の高い室内の壁面に
キッチンツールや絵画が掛けられています。
セルフサービスでフード&ドリンクを選びます。 奥のダイニングコーナーでたくさんの
お客様が楽しそうにお食事をしています。

イギリスの朝食はなんて美味しく
ボリュームたっぷりなのでしょう!
お腹がいっぱいになり元気に
オープンガーデンツァーに出かけました。

午後はRyeを目指しながら途中で寄り道。

英国王立園芸協会(RHS)が主催する
ウィズリーガーデンです。

植物好きなイギリスの友人たちは
ウィズリーに行けば全て見られるよ
と話してくれました。
全て見られると言われるだけあって
植物の品種の多さに驚かされます。
広大な敷地の中を小川がゆったり流れ
水の音に心癒されます。

これから夜になる前にRye(ライ)へ参ります。

夕刻ライへ到着。まだまだ陽が高く
心ウキウキいたします。
これから3日間滞在するゲストハウスです。
各ベッドルームごとにお部屋のインテリア
が異なります。このお部屋はラベンダー色
で統一されています。
ゲストルームへ泊まるといつも嬉しいなと
思うのはこちらのお茶セット。紅茶や
コーヒー、ココアのドリンク類のほかに
おいしそうなビスケットなどたくさん用意
されていました!


お夕食はイギリスの友人たちがお薦め
パブへ。
メニューを見ているときは皆真剣です。 ムール貝とガーリックブレッドは
定番の前菜。でも量が多すぎて
メインが食べられません。


3日めの朝。

ゲストハウスで迎える朝。
今日も良いお天気です。
オーナー夫妻のダイアンとトニー。
お仕事で長くオマーンに滞在していらした
おふたりはエキゾチックな家具や置物を
上手にインテリアに取り入れていらっしゃいます。
ダイアンはお料理がとても上手です。
毎朝異なる朝食メニューでおもてなしを
してくれました。
イングリッシュブレックファストと
丁寧に入れてくださったお茶で
一日が始まります。


朝食の後はオープンガーデンツアーに出かけました。

こちらはイギリスの文学者キプリングの
お住まいです。彼が数々の作品を生み出した
書斎を含め家の内部も全て拝見できます。
キプリングが子供たちと過ごした庭。
自宅の敷地のはずれに自給自足を
していた小麦を製粉する小さなファクトリー
もありました。
池の周りには何百本ものローズが
植えられていました。時期がちょっと早くて
バラは鑑賞できませんでした。。。

広大なお庭で記念撮影。そろそろ
お昼ですね。
今日のお昼は邸内のカフェで。 メニューはチキンとアボガドのサラダと
ポテト&リークのスープです。
量が多いのでお腹いっぱいになりました。


お昼の後はMrs. Ann Lingardの家のお茶会に参ります。

Mrs. Ann Lingardです。 彼女のお手製のサンドイッチや
スコーン、ティーケーキがテーブルに
並びました。

イギリスの著名なアンティークディーラーのMrs. Ann Lingard(アン リンガード夫人)。 
数年前にリタイアをし今はガーデニング三昧の日々をすごしていらっしゃいます。 
また世界中に友人や仕事仲間をお持ちでいらっしゃるので友人を訪ねる旅も良くなさいます。 
Mrs. Ann Llingard は今年の秋に来日する予定です。ハウス オブ ポタリーに滞在なさいますので皆様是非会いにいらしてください。

ティーパーティの準備。
お庭でお茶をいただきます。
お客様が集まり始めました。 爽やかなイギリスの初夏。
お庭でいただくお茶は格別です。

.
Mrs. Ann Lingardのティーパーティでたくさん頂いてしまいましたので
この日のお夕飯は地元のスーパーで購入した食材を使ってゲストハウスでお料理を作ることにしました。

キッチン付のお部屋で皆でお料理を
作り始めました。皆さん主婦なので
手早く美味しいものが出来上がりました。
お野菜中心のお食事。
イギリスへ来てまだ3日目なのに
さっぱりしたお野菜料理が食べたくて
たっぷり頂きました。
お腹いっぱいになりました。
満足。


4日目の朝

中世の佇まいのままの町
Rye(ライ)は毎週木曜日が
マーケットディです。
日用雑貨から地元産の食材、アンティークまで
たくさんの品が集まります。
近隣からもお買い物客が集まり木曜日のライは
一層にぎやかです。
私たちもお買い物を楽しみました。


午後はアイデンポタリーのアーティスト、Dennis Townsend(デニスタウンゼント)を訪ねます。

ライの著名な陶芸家Dennis Townsend
(デニスタウンゼント)の自宅は彼の
作品でいっぱいです。
50年代に作られた作品は
今ではコレクターズアイテムとなり
コレクターたちの間で大人気です。
いつも変わらぬ温かい人柄の
ふたり。

今回もMaureen(モーリーン)がお昼を
ごちそうしてくれました。彼女はお料理が
とても上手。イギリスの家庭料理は本当に
おいしい。
お庭で記念撮影。



今夜の夕食はRyeの有名なシーフードレストランで頂きます。

近海で取れた新鮮なシーフードを
お料理してくれます。
料理人のお兄さんたち。
こちらはお魚のグラタン。
たっぷりいただきました。



翌日はライからコッツウォルズへ移動です。
行きがけに陶芸家、Steve Duffy(スティーブダフィ)を訪ねました。

のどかな田園地帯の真ん中に
ぽつんと佇む1軒やが
スティーブとアンジェラの住い件アトリエです。
陶芸家のスティーブとアンジェラ。
アンジェラは写真家として有名です。

スティーブにアトリエの作品を見せて
いただきました。全てハンドメイド、
ハンドペイントで仕上げられた作品は
うっとりするほど素敵でした。
お料理好きなアンジェラがお茶のしたくを
してくれました。食器はスティーブの
作品です。とても贅沢なフロントガーデンで
いただくお茶は格別のおいしさでした。

スティーブの作品は9月末にハウス オブ ポタリーに届きます。皆さんお楽しみに。

午後はコッツウォルズへ参ります。


Ryeから寄り道しながらのんびり移動を
したためコッツウォルズの町、Burfordに
着いたのは午後4時過ぎでした。
ちょうどラッシュ時間にあたりメイン通りは
車がいっぱい。
ハチミツ色の家並みが続きます。
このままポストカードになりそうな
素敵なコテージを見つけました。
こちらのドァの中はお洒落な手芸やさんでした。
素敵なボタンを皆で買いました。


翌朝は早めにホテルを出発しCotswoldsをドライブしました。

Bibry Court(マナーハウス)へ
立ち寄りお庭を見学させてもらいます。
邸内のお庭は自由に鑑賞できます。 記念撮影。
イギリス人アーティスト、ウィリアムモリスが
イギリスで一番美しい村だと称えた
Bibry(バイブリー村)。お伽の国のようでした。



ライムストーンの古い家を大切に
外観を損なわず中だけ近代的に
リフォームをして暮らしています。
この建物はホテルになっています。
お昼はこちらのカフェでいただきました。
ちょうど国民の祝日と重なったため
観光客がいっぱいでした。


7日目の朝も良いお天気。友人に夏の間だけ週末に開催されるCar Boots Fairがあることを聞き早速行ってみました。








日用品からアンティークまで品揃えも
様々です。お値段も交渉次第。
ショップオーナーの清重さんは早速
買い付けを始めました。
素敵なものをたくさん仕入れました。

露店のアイスクリームやさん。
夏になるとたくさんの食べ物やさんの
スツールが見られます。
喉が乾いて立ち寄ったカフェで
いただいたアップルジュースが美味。

午後はコッツウォルズの有名なガーデンを訪ねました。

キフツゲートガーデン。
親娘3代にわたり作り続けられている
美しい庭です。
建物正面。ここから庭が
始まります。わくわく。
孫娘のMrs. Ann Chamber
(アン チャンバー夫人)が作った
ウォーターガーデン。

半月型のプールの前面は
なだらかなコッツウォルズの
丘陵が見渡せます。皆さん芝生に
座ってのんびりしています。

キフツゲートガーデンの後はお隣のヒドコートマナーガーデンを訪れました。


午後3時過ぎだったのにたくさんの
来園者でにぎわっておりました。
ガーデンの入口。 おなじみのロングウォーク。
庭園の広さに驚きます。

プールガーデン。
イギリスの庭を訪れるといつも出会う
色々な形の水場。目で見るだけでなく
音も楽しんでいるのですね。

ヒドコートマナーガーデンはとても広いので全部みせていただくには1日かかります。
今回は全てをみることが出来ませんでした。また次回を楽しみにお庭に別れを告げました。


お庭は全て見れなかったけれどお茶だけは
しっかり頂きました。ガーデン内のカフェで
いただいたクリームティー。
夏の陽射しが緑の木々を通して
優しく入ってきます。

夕方遅くLondonへ戻りました。ハイシーズンの夕刻は10時過ぎまで明るいのでついのんびりしてしまいます。



今回の旅もお天気に恵まれずっと良い天気でしたが8日目の朝はちょっと雨模様でした。
Londonへ戻りバスツアーをいたしました。


これは東京のハトバスのようなものです。
観光名所をぐるぐる回り1日周遊チケットのため
好きなところで乗り降りができとても便利。
Londonへは何度も来ているのに初めて
乗って感激しました。 雨にも負けず
上階に座り街を楽しみました。
お馴染みのビックベン。次回開催予定の
オリンピックのために街はいたるところで
工事をしてました。


午後はメイフェアのホテルでアフタヌーンティーを頂きました。



メイフェアのブラウンズホテル。
歴史と格式があるホテルです。
戦前はアガサクリスティも滞在し
執筆したという
図書館が現存してます。
3段のトレイに美しく盛られた
お菓子やサンドイッチ。
スコーンが絶品でした!
お代わりは何度でもできます。
おなかがいっぱいになりました。
にっこり。


今回の旅の終わりに冨士さんとさちさんは英国人デザイナーのMrs. Sarah Stangroom宅へ1週間のホームスティをしました。
Leamington(レミントン)というリージェンシー様式の美しい街のすぐ近くです。

レミントンはスパでも有名。 可愛いカフェやブティックが
立ち並ぶ街並みです。


1週間の英国人デザイナーとの暮し。

Mrs. Sarah Stangroomです。
インテリアから服飾までデザインを
するデザイナーです。
朝食後の2時間は毎日英語のレッスン
をしていただきました。
前日の午後出かけた時のことを日記に
まとめ書かれたものについて
ディスカッションをいたしました。
Sarahのお庭は日当たりがよくて
のんびりできます。愛犬のパグ犬は
人なつこくてお客様が大好きです。

お庭からみた家の外観。 ホームスティするゲストのための
ベッドルームです。
こちらもゲストのための
ベッドルーム。
各部屋とも異なる色で統一
されています。
お料理上手なSarahはお野菜中心の
ヘルシーなお食事を作ってくださいます。


楽しい1週間はあっという間に過ぎLondonへ戻る日になりました。

最後の夜はゲストハウスの近くの
デリカテッセンでお買い物をしました。
清潔な店内に美味しそうな
食材がいっぱい。お土産も
買ってしまいました。
イギリスのデリにくるといつも
美味しそうなチーズやハムを
たくさん買ってしまいます。
手作りのハム&スモークサーモン
サラダのお食事。そろそろ胃が疲れて
きたのでちょうど良いボリュームでした。


帰国の日の朝、ハムステッドの可愛いカフェへ参りました。

好きな量だけ測り売りを
してくれます。
焼きたてのブリオッシュやケーキ。
早朝から目の保養をしてしまいました。
旅の最後までご一緒させていただいた
冨士さんとさちさん。2週間の滞在で
すっかり英語が上手になりました。

今年も昨年同様にハイシーズンの美しいイギリスを旅することが出来き楽しい思い出がまたひとつふえました。
何度訪れてもイギリスの変わらぬ景色や人々の暮し方にいつも感銘を受けます。
どうしてこんなに豊かにゆったり暮らせるのかしらとそのヒントを探しにまた訪れる日を楽しみに帰国いたしました。

ツアーにご参加いただいた皆様及びイギリスの私の友人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!

2009年9月13日
荻野洋子













         皆様、ご機嫌いかがですか。6月から7月にかけてイギリスを旅してまいりました。
1年中で一番日が長いハイシーズンの美しいイギリスを早朝から夜遅くまで楽しみました。

また今回は昨年インテリアセミナーにご参加くださった方々が同行なさり
一緒に貴重な体験をさせていただきました。
本当に楽しい時間をありがとうございました!

これからたくさん撮りためた写真の整理をしながら少しずつ皆さんへご報告いたします。

2008年8月 荻野洋子



6月24日の朝、成田に集合。
ヴァージンアトランティック航空にてLondonへ。
今回ご一緒したグループ1の皆さんです。
皆さん語学も堪能で旅慣れた方たちばかりでした。



Safely arrived on 24th of June 2008.


今回滞在したのはLondon郊外のハムステッドに
位置するゲストハウスです。
古い家を何年もかけて改装し
素敵なゲストハウスになっています。
ここでは各部屋が決められたカラーでコーディネイトされています。
アンティークの家具や雑貨が実際に使えるので楽しく滞在できます。
この部屋は以前オーナーの息子さんのお部屋だった
David's Room(別名ブルールーム)。彼の好きな色でまとまっています。
ブルールームはバスタブまでブルーです。 代わってこちらはもうひとりの息子さんの部屋だった
Mark's Room(別名イエロールーム)。
黄色にブルーの補色を上手に使っています。
このお部屋の家具も雑貨もアンティーク。
本当に無造作に置かれており滞在するゲストをくつろがせてくれます。


当日は午後3時にロンドンへ到着しハムステッドへ着いたのは5時頃でした。1年中で一番日が長い季節なので10時過ぎまで明るい陽射しに
街並みがきらきらしておりました。
皆さん疲れも忘れて早速ハムステッドを散策しました。



どの家もフロントガーデンにたくさんのお花が
植えられています。
ハムステッドのハイストリートのクレープやさん。
安くておいしいのでいつも行列が出来ています。




2日目の朝が参りました。

ハムステッドゲストハウスの朝。 オーナーのアナマリーさんです。 アンティーク好きな彼女らしい可愛いキッチン。



ゲストハウスでも朝食をいただけますが今回は地元の可愛いカフェへ朝ごはんを食べに参りました。


ハムステッドの街を散策。
皆さん本当に楽しそう。
こちらは地元住民に大人気のパンやさん。
ブリオッシュがおいしい。
こちらもハムステッド住民に人気のカフェ。
朝7時から夕方5時までいつも大忙しです。
イングリッシュブレックファスト。
日本にいるときは朝からこんなに食べられないのに
イギリスに来るとどうして
毎朝たっぷりいただけるのでしょう?



朝食後はLondonの中心部へ蚤の市を見に参りました。



ハムステッドの駅までお散歩します。
街並みが美しく楽しいのでどこまでも歩けそう。
ミュージカル マイフェアレディの舞台になった
コベントガーデンです。
いつもたくさんの人でにぎわっています。
こちらはエンジェルの蚤の市。
最近ちょっと規模が小さくなりました。
でもクオリティの良いアンティークが
たくさん見られます。
オープンカフェでお茶。

午後はいよいよサセックス州のライへ参ります。




中世の町、Rye(ライ)

小高い丘の上に見えるのがRye(ライ)の街です。
中世の頃は街の際まで海が迫っておりました。
今は5キロほど海辺が後退してしまい運河で海からの
道がつながっています。





ライのハイストリートです。中世の面影たっぷり。 かわいいティールーム。
街のなかにはかわいいカフェがたくさんあります。
石畳の続くマーメイドストリート。


こちらは今回ライで滞在したマナーハウスです。 早速ウェルカムディナーをいただきました。
中央でお食事の説明をしてくださっている方が
この家のオーナーのジュリアさんです。
ダイニングルームの窓から見えるお庭です。
このときの時刻は午後9時でした。
ハイシーズンのイギリスの夜はまだ暮れません。



マナーハウスで迎えた朝

朝食の前に邸園をお散歩しました。


今日もさわやかな良いお天気です。
6000坪の敷地内に作られた広大な庭園をお散歩しました。
アプローチもお花でいっぱいです。
フロントガーデンには色とりどりの夏の花が
咲いています。
キッチンの前のガーデンではハーブが育っています。 
とても良い香りに満ちています。



お散歩の後は朝食です。イギリスの旅の楽しみのひとつ。
のんびりたっぷりいただきます。


ダイニングの窓辺のテーブルにはフルーツや
シリアルが置かれていました。
こちらでは食器もアンティークやハンドメイドの
可愛いものを使っていました。
タータンチェック柄のお皿とカップはスコットランドに
工房を持つANTA社のものです。



朝食の後はオープンガーデンめぐりです。
サセックスには地元の人たちに人気のある素敵な庭がたくさんあります。



イギリス人作家クリストファーロイドの
庭。Great Dixterです。
一昨年前に彼が亡くなった後も彼の
家族、友人、篤志家たちが生前のまま
に管理しています。
こちらで有名なサンクンガーデン(上から
見下ろすタイプの庭)。
中央の池を中心に植栽がレイアウト
されています。
丈の長い夏の花々やローズが
いっぱいにさいておりました。
Great Dixterはツゲのトピアリーで
有名。 後ろに見えるのはティーポット形
のトピアリーです。

こちらも地元人に人気のプライベートガーデンです。
宿泊もできます。
Pashley Manorの野菜畑です。
野菜の植え方もお洒落
ギリスのアーティストたちの作品が
お庭のそこここに置かれています。
この彫刻を造った彫刻家は
ハウス オブ ポタリーでもおなじみの
アーティスト、Ann Hogbenです。



Tea Party with Mrs. Ann Lingard

爽やかな夏の日の午後Annの家を訪ねました。今日はお庭でティーパーティです。


夏の花々が私たちを出迎えてくれました。 
Annの家のフロントガーデンです。
お庭へ続くアプローチもお花でいっぱいです。 お茶の準備が整うまでお庭を散策しております。 春に来日したばかりのAnnとの
再会を喜んでいます。

Annが心をこめて作ってくださった
お菓子やサンドイッチ。イチゴの季節
でしたのでイチゴもどっさりいただきました。
お天気にも恵まれ、早速お庭に
テーブルセッティングをしました。
左側で私たちにお茶をすすめて
下さっている方がMrs.Ann Lingardです。
お庭での記念写真。



サセックス在住のアーティスト訪問。

ハウス オブ ポタリーが長い間取り扱っておりましたライに工房のあったアイデンポタリー。
遺憾ながら工房は6年前にクローズされアイデンポタリーの食器はコレクターズアイテムとなりました。
でもアイデンポタリーでいっしょに仕事をしてきたアーティストたちとは今でも仲良しです。
この日はチーフデザイナーであり創始者のDennis Townsend(デニスタウンゼント)を訪ねました。



Dennis & Maureen
初めて二人に会ったのは18年前。
そのころから少しも変わらぬユーモアと
笑顔の持ち主です。
奥さんのモーリーンがお昼ご飯を作って
くれました。イギリスの家庭料理、
ポーチドサーモンとサラダ。
食器は全てデニスの作品です。
家の前で記念撮影。
ごちそうさまでした!



お昼ごはんの後はライからさらに東の街、Folkestone(フォークストン)へ参りました。

海辺の街フォークストン。
昔はとても栄えていたそうです。
大陸とイギリスを結ぶ
チャネルトンネルが完成して以来
すっかりさびれてしまいました。
でも港は夏を楽しむ人たちで
にぎわっています。
ハーバーのフィッシュカフェへ
向かいます。
このようなオープンカフェがたくさん
出ています。とれたれのシーフードを
ワインやビールといっしょにいただきます。
フォークストン在住のアーティスト、
フィリップです。
彼はさびれた町の建物を改装し
おしゃれなショップやレストランに変身させるデザイナーです。


フィリップたちの仕事は廃墟になったビルを改修し街全体を美しく蘇らせることです。


フィリップが手がけたカフェ&フラワーショップ。
 改装以前は廃墟のような建物でした。
明るい店内のカフェコーナー。 奥のバーコーナー。 厨房の前のオープンスペースから
外のテラスへと導かれます。
明るいテラスでのんびり寛ぐ人々。



思い出いっぱいのサセックスからロンドンへ帰ってまいりました。


早速地下鉄で街中へ参ります。 1日ツアーチケットで乗り放題です。 レスタースクエア近くのお茶やさん。
大人っぽい外観にふさわしい落ち着いた雰囲気の
パッケージのお茶缶がずらりと並んでいます。
コベントガーデン近くのカフェ。
早朝からオープンしておりピカデリーに通う
ビジネスマンやビジネスウーマンが立ち寄ります。

ピムリコ近くにある
テートギャラリー。
イギリスでは美術館は
すべて無料です。
ミシュランのタイヤ工場だった建物は
今ではコンランショップになっています。
ロンドン最後の日に訪ねたタウンホテル。
こちらでアフタヌーンティを楽しみました。
サロン風のティースペース。
どちらかのお宅にお呼ばれしたような
気分になります。
スコーンといっしょに可愛いスイーツが
たくさん出されました。
こちらのホテルではサービスしてくれる
スタッフは皆イギリス人で
きれいな英語で話かけられます.


今回はロンドンを拠点にサセックスを回る1週間の旅でしたが盛りだくさんなプランを作らせて頂き私自身本当に楽しみました。
参加してくださった皆さんとは家族のようにすっかり仲良しになってしまいヒースロー空港でお別れするときは
とても寂しかったです。不慣れな私のガイドによく付いて来て下さり皆さん本当にありがとうございました!

2008年9月21日
荻野洋子





ポタリーツアーを2009年春及び夏に企画しております。
ご興味のある方はハウス オブ ポタリーまでお気軽にお問合せください。