September 2015

9月のインテリアレポート:

激しい日差しの夏が通り過ぎ9月も半ばを過ぎると急に風が秋の気配を届けてくれます。
9月のレポートでは挿し色としての赤をご紹介いたします。
イギリスを訪れる度に彼らの赤の使い方のうまさに感心します。彼らは日照の少ない暗い北の国で暮らしているのでポップな色合いを大人らしく仕上げる術に長けています。
赤は微妙に色を変えることでさまざまな表情をみせる色。ぜひこの秋に自宅で試してみたいものです。

2015年9月 荻野洋子

   
   フレンチドアの前におかれた
グレイのソファ。
小さな赤のクッションが
場を引き立てています。
シックな赤の演出効果のよい例です。
     Londonで滞在したゲストハウスのお部屋は半地下にありました。
夏でもひんやり寒いのでお部屋のメインカラーは赤を使っています。
     赤が引き立つようにと壁も
ベッドリネンも白です。
真っ赤なシェードが目を引きます。
窓に赤。
とても大胆ですが北向きのお部屋
の窓に使うと暖色効果が
でるのでお奨めです。
    このお部屋にはそこここに赤が
ちりばめられています。
椅子のクッションはもちろんのこと
小さな仕事用のデスクの上の小物まで
赤をプラスしていました。
楽しくて仕事がはかどります。
 
 
   赤は表情豊かです。
微妙な色合いで派手になったり
逆ににぎやかすぎて
落ち着かない色になることもあります。
     お部屋の手洗いコーナー。
マグとタオル、バスケットとラグは
微妙に違う赤ですが
色のトーンをそろえているので
違和感なく溶け込んでいます。
     赤いティーポットとマグ
赤はモノを美味しそうに見せる色だと
気づきました。
     こちらはおまけの写真。
カトラリーまでこだわってくださり
本当に感激です!
 
 
   アクセントウォールを赤に。
壁の一面だけを別色にするのは
最近の流行です。
赤に塗るのは勇気がいることですが
アクセントにするには最適な色ですね。
面積が小さいほどおしゃれ感が増します。
     狭いスペースのオフィスの壁を
一面だけ赤に塗りました。
無機質で退屈なオフィス什器が
なんだか楽しげに見えます。
赤の効果に脱帽です。
     白いベッドにひとつだけ
赤いクッションを加える。
心憎い演出です。
     こちらも同じ効果を狙っています。
全体にモノトーンのインテリアに
赤を仲間入りさせると部屋の表情が
スタイリッシュになります。
 
 
   窓辺の赤は道行く人々への激励です。
元気が出る色ですね。
     限りなくピンクに近い赤。
子供っぽくならないのは
色のバランスを知っているからですね。
ピンクの背後の壁がグレイなので
大人かわいい仕上がりとなりました。
     同じくピンクに近い赤をソファに。
白いソファにネイビーの水玉模様の
ラグをかけています。
これだけだと平凡ですが
補色としてピンクのクッションとカバーを
足しているのでぐっと目をひく
インテリアとなりました。
サイドのテーブルライトのシェードが同色なのは心憎い演出です。
     ブルーの外壁に赤のドア。
忘れられない家のひとつです。
色の効果を知っているから
できる技ですね。
もちろん外壁もドアも質感のよい
本物を使っているので
色が落ち着いて見えるのです。
 
 
   ロンドンっ子は赤の使い方が絶妙です。
入り口のゲートと看板が目印のカフェ。
思わず誘われて中に入ってしまいました。
赤の効果です。
     定番の赤いポスト。
日本でもポストは赤です。
とても目立つ色だからですね。
     暗い北の冬でも思い切り元気に
走っているバス。
日差しも空の色も日本と異なるから
これだけ町並みに溶け込むのだ
と思います。
     Londonで赤を探してみると
、ここにも見つけました。
私は地下鉄のマークがとても好きです。
ミニマムなデザインで多くを
語っています。
もちろん赤がすべての仕上げを
してくれていますね。
 



たくさんの赤をご紹介しました。いかがでしたか?
このように考えてみると赤がつくるインテリア効果は暮らしを楽しくしてくれるエッセンスとして抜群だと気づきます。
お部屋に赤を足す工夫を早速してみたくなりますね。




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